Rain World Saint初見プレイ気付きメモ(#7/最終回)

kana
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(※ネタバレを多く含みます。Rain Worldをプレイする予定がある人は見ない方が良いです)

前回はRubiconなる新リージョンに辿り着いてチュートリアルエリアを脱出したところで終わった。今回はRubiconを探索してエンディングを迎えることが目的。

Rubicon下層(?)

基本的にはDepthsで見かけたような寺院らしき光景が続く。荒れ果てていて半ば迷路と化した洞窟のよう。

チュートリアルエリア後からはちょいちょい敵が出てくるようになった。特にCentipedeとLizardは他で見たことのない色だった。性能的には既存の敵と同じっぽい。LizardはCyanのように突進してくるタイプだけでなく、Caramelのように射撃してくるタイプもいた。ただ、微妙に違い種の可能性はあるかも。例えばCaramel的なやつはCaramelと比べて動きが速いし細身だった。

Eggbugの亜種は性質が独特だった。

  • ガラクタを当てると爆発するが、本体は生きており、中立から敵対的になってこちらを襲ってくるようになる(といっても噛みつきのみだが)

  • 超能力での攻撃だと一発で倒せるが、やはり爆発する

  • 爆発は手榴弾を使った時と同等の範囲や威力らしく、近くで爆発されるとこちらまで死ぬ

  • 爆発と同時に周囲に卵らしきものがちらばる。この卵が何と食べられて満腹度も1点得られる。Saintは完全ベジタリアンじゃなかったのか?

  • 更に先端にピンクになった槍らしきものも落とす。これは恐らくこいつの体から生えてる棘なのかな? (ガラクタを当てて卵を剥がした状態だとハリネズミみたいな見た目だった為)

  • ピンクの槍はなんとSaintでも真横に投げることができる。投げると燃料が燃えるような音と共に飛ぶ。壁に刺さることまでは確認したけど、真っ当なダメージが入るかどうかは不明

Rubicon中層(?)

全体的に徐々に上へ進む構成になっていて、更に進むと明らかに何処かで見たことがある光景が出てきた。最初は「なんだかFarm Arraysで見たような形状だな」と思っていたけど、その次が明らかにSky Islandsと同じ形状の部屋だった。

更にIndustrial Complex、Shaded Citadel (Memory Crypts)、The Legを彷彿とさせる部屋が続いた。部屋と部屋の繋がりはめちゃくちゃだけど、個々の部屋の形状は元のリージョンと同じ。

そのうちUnderhang相当のところに辿り着いた。

後で探索した結果、Rubicon下層は途中で2ルートに分岐していて、どちらを使ってもUnderhangパートへ辿り着くようになっていた。

Underhangパートは「Five Pebbleへのゲートがある方向」と「The Wallへ向かう方向」と2つのルートに分岐していた。前者は上層へ続いていて、後者はSky Islands側のルートに繋がっていた。

なお、Rubiconではサイクルの残り時間を示すドットが表示されるのも特徴的だった。時間が来るとVoid Fluidが徐々に迫り上がってきて詰む(はず。というのも後者のエリア以外で時間切れを試してない為)。

また、一部のエリアは既存の部屋を上下反転させた形になっていて、Void Fluidも上に溜まっていた。こういうエリアの場合、サイクルの時間切れでVoid Fluidは上から下がってきた。

Rubcon上層(?)

Iteratorの内部構造が荒れ果てた謎の空間が続く。この辺りは無重力だけど、空中浮遊能力のおかげで移動が楽。

また、この一帯はRubiconへの入り口のようにループしていた。ただしループ方向は左右ではなく上下。

何も無いIteratorの部屋。不気味……

Iteratorの部屋の左の出口から出ると、謎の液体で満ちた空間を上へ上へと進むことになった。

ここでふと思いついて試して分かったこととしては、空中浮遊状態で水中に入っても空中浮遊状態のままなこと。これだと水中を高速で移動できる。これを利用すればShorelineの下の水路を通ってSubmerged Superstructureへ行けるのでは? (肺活量の問題は残るが……)

エンディング

あとはいつもと同じようにVoid Wormに会っておしまい。いつもと違うのは下へ潜るのではなく上へ上がることか。

……と思ったら予想外の展開が。いつもなら針を刺してくるVoid Wormの触手を “ascension” させた(自分の操作ではなく自動的に起きた)。

その後、走馬灯のように過去の場面らしき絵が表示されるのだけど、場面が変わる度にカルマのシンボルが低いものへと変わっていく。

しかもこの過去の場面が凄くて、この周回で自分がプレイした光景になっていた。後で他の方の初見プレイ動画を見てみたところ、この走馬灯はその人のプレイで起きた光景になっていたので、これは確実。恐らく一定時間以上立ち止まった場面を撮影しておいて、ここで使っていると思われる。

走馬灯が終わると真っ白な空間になり、カルマのシンボルは無になった。

Void Wormへの行為が行為だけにカルマ的には不味いことをしたから走馬灯パートでカルマが下がっていったのかと思っていたけど、どちらかというとこれはカルマから解き放たれたということか?

その後、再び操作できるようになったので、流れで上へと向かっていくと、徐々に何かの触手らしきものが絡みついて動きを妨害してきた。最初は1本だったけど、徐々に増えて4本になった。また、Saintのシルエットも緑から青へと徐々に変わっていった。

暫くすると水中での酸素切れと同様の大量の泡が出始めて、白くフェードアウト。

次に上空の様子が表示されたが、様子が不穏。Spearmasterのエンディングで見た光景と比べて明らかにIteratorらしき構造物の数が減っているし、残っているものも傾いたりしていておかしい。

時代経過で各地のIteratorが稼働を停止したことは想像に難くないが、もしやその結果として排気熱が大幅に減って、それが全体的な気温低下に繋がったのかな。

その後、上空から雲を通り抜けて地表の様子が表示された後、スタッフロールが流れておしまい。

が、これがめちゃくちゃ気になる。Saintのスタート地点の部屋で、再びSaintが輪廻転生したかのような演出。

結果

という訳でエンディングを迎えたものの、全然すっきりしない。

こちらを妨害してきた触手は一体なんだったのか不明だし、何か条件を満たせばあれを振り切れて結果が変わりそうな気配がひしひしとする。他のDownpourの新種と同様で、Saintにもエンディングが複数用意されていて、今回見たものはどちらかというとバッドエンド的な方なのだろう。

そして……このSaintのファイルはもうゲームを再開できないようになっていた。普通なら「CONTINUE」になっているところが「STATISTICS」に変わっていた。Survivorの時はascensionしても最後のセーブ地点から再開できるようになっていたけど、Saintはそういうことはさせてくれないらしい。

いやいやいや……Bitter Aerie辺りとか気になってたし、珍しく見つけた色付きをLttMに持参したらどういう話が聞けるのか気になってたのに、もう一度最初からプレイしなおせと?! これは厳しい……

エンディングの解釈

エンディングのシーンでは小さくて分からなかったけど、クリア後のキャラ選択画面のイラストにおける触手の色と模様は明らかにEchoのそれ。つまり、このエンディングはSaintがascensionに失敗してEchoと化したということになるのだろう。

ゲーム中に会えるEchoはascensionし損ねたAncientのはずだけど、その割に見た目がおかしいとはずっと思っていた。Ancientの本来の姿はFPやLttMの上部に飾られているタペストリーに描かれているものだと思う。その割にEcho化したAncientは謎の塊に6本くらい触手が生えている姿で似ても似つかない。

SaintがEcho化して同様の姿になったということなら、これまでのゲーム中で会えたEchoは元Ancientでない可能性すらあり得るのか? 個々のEchoの話は明らかにAncient視点と言えるものからAncient以外の視点とも解釈できるものまで幅があるし……

ただ、普通にascensionするならVoid Wormに連れていってもらっておしまいのはず。Void Wormを始末しようとしたのはどういう意図なのか不明だし、Echo化の前に付着した触手の出自が何なのかも不明なまま(流れ的にVoid Wormかと思ったけど、見た目は全然違うからなぁ……)。

また、エンディングの最後の場面はSaintがスタート地点へ再び輪廻転生したかのような演出だったのも気になる。Echo化したのであればこうはならないよなぁ……

とはいえ、Saintのオープニングが何だったのかについてはこれで納得ができた。あれはascensionに失敗して輪廻転生する直前に見た光景なのだろう。スタート時点のカルマ上限が低かったのもascensionに失敗した結果。

カルマ上限2からスタートなのは不思議に思っていたけど、これは幾つか理由が考えられそう:

  • 上限1だとスタート地点の選択肢がかなり限定されてしまう。ゲーム的には「Echoに会うまで他のリージョンに行けないようにしたい」「或る程度探索の自由度を持たせたい」だろう。それを考えると上限2かつSky Islandsからスタートなのは良くできている。

  • 上限1スタートだと上限10にする為に8体もEchoに会う必要がある。追加のEchoを置くにしても場所に困るのでは。

  • カルマ1は暴力を示している。平和主義者のSaintの初期値としては相応しくない。また、超能力による強制ascensionは暴力による殺害とは異なる(強制ascensionされた生物はhibernationの結果画面で殺したものとしてカウントされていない為)。暴力でVoid Wormをどうこうした訳ではない以上、上限1スタートにならないのは納得できる。

  • カルマ3〜5の寓意はSaintのストーリーと直接関係無いし、あまり上げ過ぎると難易度も低くなってしまう。デザイン的に各地を巡礼して欲しいだろうキャラなので、その意図にも反してしまう。

  • となると残るのはカルマ2で、これの寓意が強欲だかなんだかのはず。エゴが強過ぎるとascensionできないし、実際エンディングの流れはそういうものだったので、初期値としてはこれが最も適切。

いやはや……Artificerの初プレイ時にも思ったけど、Vanillaの時代からあるカルマのメカニズムと背景世界上の設定をあまりにも上手く活用していて凄い。

次やること

こんな気になる状態で終わりにはしたくない。なので異なるエンディングを目指して再プレイする気満々。……が、流石にRain Worldばかりプレイし続けて疲れたので、再開するのは少し休んでからかな。

また、Switch版のラグさや不安定さにも嫌気がさしてきたので、次からは最近買ったSteam Deckでやることにする。SaintにせよArtificerにせよ、異なるエンディングを目指すなら最初からやり直さないといけないし、プラットフォームを変えるなら丁度良いタイミングだったと言えそう。

@kana1
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