Razer Wolverine V2 Chroma 開封&使用メモ

kana
·
公開:2024/2/5

色々考えた末にRazer Wolverine V2 Chromaを買った。

決め手はメカニカルボタンが気になったこと、国内の通販で入手し易かったこと、何より溜まったポイントで実質無料で注文できたこと。

以下、開封から使用し始めるまでの過程のメモ。

開封したものを直ぐにSteam Deckに接続した場合

  • スリープ状態のSteam DeckにUSBケーブルで接続してコントローラーを操作してもスリープが解除されなかった

    • これは一度も接続したことないものをスリープ中に挿したので、それは仕方がないのではという気がする

  • Steam DeckにはGeneric Gamepadとして認識された

    • このせいかコントローラーのシェアボタンを押しても反応しない(Steam Deck的には何も押されていないものとして扱われる)

  • コントローラー中央のLEDインジケーターが何故か点滅し続ける

    • 案外眩しいので、これが点滅し続けると視界の端でチラついて結構気になった

  • RGBライトは点かなかった

    • これは個人的には不要な機能なので問題無し

Windows PCの専用アプリでの設定

  • 専用アプリ = Razer Controller Setup For Xbox

  • 専用アプリを起動するとコントローラーの接続を促された

  • Windows PCに接続した場合の挙動:

    • 中央のLEDインジケーターは点灯しっぱなし(これは普通)

    • RGBライトは虹色にゆっくり輝き始めた

  • 接続すると自動的にファームウェアのアップデートが行われた

    • 専用アプリのバージョン: 1.7.41.0

    • ファームウェアのバージョン: 1.2.0.0

  • 追加ボタンの機能は一旦以下の設定にした:

    • M1: View

    • M2: Menu

    • M3: View

    • M4: Menu

    • M5: デフォルトのまま(右スティックの感度半減)

    • M6: デフォルトのまま(左スティックの感度半減)

  • ボタンのリマップについては若干癖があった:

    • リマップできるボタンはM1〜M6の追加ボタンに加えてView/Menuのみ

    • 割り当てられる機能は標準のボタン類に加えて片方のスティックの感度半減が使える

    • ただしシェアボタンとXboxボタンの機能は他のボタンに割り当てられなかった

  • RGBライトの設定も色々あったが、Steam Deckでは点かないので特に設定しなくて良い

  • ジョイスティックのデッドゾーン設定はコントローラー側の設定とは別にSteam Deck側の設定もあるので、調整する場合は注意が必要

    • 特にSteam Deck側のデッドゾーンの設定は初期値が割と大きめなので、専用アプリで小さめに設定したと思ってもSteam Deck側の設定で事実上「上書き」されることがある

  • 振動の強さはもしかしたら落とすかも。初期値=最大は割と強いので、ゲームによっては却って邪魔になるかも知れない

再度Steam Deckに接続した場合

  • 有線で繋いだままスリープ解除できた

    • Xboxボタンを押すとスリープ解除できる。他のボタンだとできない。これは純正のXboxコントローラーと同じ挙動

    • ただし: スリープしてから解除するまでの間にコントローラーを外すとダメ。再接続してもコントローラーの操作ではスリープ解除できなくなる

  • LEDインジケーターはスリープ解除前後の僅かの間だけ点滅するが、以後は消灯したままになった

    • ずっと点滅し続けるようだったら輝度低減の為に何かしら調整しようかと考えていたので良かった

  • RGBライトは引き続き点かないままだった

  • Generic X-box Padとして認識された

  • シェアボタンが機能しないのは相変わらず

軽くゲームをプレイしてみての感触

  • ABXYを含む全てのボタンがメカニカル

    • 物理的なフィードバックと実際のボタンの押下状況が一致している感触が得られてなかなか気持ちが良い

    • 当然カチカチと音はなるが、これが気になるかどうかは環境次第かな

    • ただ左スティック/右スティック/Shareボタン辺りは感触がメンブレンっぽい気がする(気のせいかも知れないけど)

  • View/Menuボタンの位置が妙

    • 他の製品と比較して明らかに外側に寄った場所に配置されている

      • 親指で押そうとするとかなり意識して指を伸ばす必要があり気になる

      • もしかしたら人差し指で押す前提の配置なのかも? LB/RBに添えた人差し指を曲げて指の側面で押すのであれば、この配置は曲げ量が少なくて済むのでむしろ押し易い配置と言える

    • とはいえやや気になる配置ではあるので、一旦追加ボタンのM1〜M4をView/Menuに割り当てて様子見することにした

  • LT/RTのストロークの深さを2段階から選べるが、浅くしてもまだややストロークの量を感じる

    • 実際Xbox Elite Wireless Controller Series 2と比較するとストローク量はまだ大きい。下手するとSwitchのProコンより微妙に深いかも……?

    • Xbox Elite Wireless Controller Series 2の場合、ストロークの深さは3段階から選べるが、最も浅くするとデジタル入力になる

    • Razer Wolverine V2 Chromaの場合、浅い方に設定してもアナログ入力なのは変わらない

  • グリップの境目にRGBライトの為の隙間があるので、もしかしたら握ってて気になってくるかも知れない

  • 追加ボタンの使い心地は今のところ何とも言えない

    • M1/M2はそれぞれLB/LTとRB/RTの中間的な位置にある。LB/LTに添えた指を少しズラすだけで押せるので、見た目より遥かに使い易い印象

    • M3/M4はコントローラー背面の中央近くにある。グリップを握る薬指を伸ばせば届くと言えば届くが、かなり意識して伸ばさないと押せない位置。なので誤って押すことはない

    • M5/M6はM3/M4よりも下部寄りに配置されていて、ボタン(というかパドル)も長いので、割と押し易いが、かといって誤って押すこともない絶妙な位置

    • どれもSteam側で任意の機能が割り当てられるなら輝く場面はありそうだけど、専用アプリでしかリマップできない上に割り当てられる機能が微妙に限定されているのが惜しい

    • なお、各製品の独自の追加ボタンに関してはどのみちこういうことになると予想済みで特に期待はしていなかったので、困ってはいない

  • 有線は一長一短だけど、今のところ短所が目立つ

    • ゲームのプレイ中にケーブルが気になるということは無かった

    • バッテリー不要なので相対的に軽量なのかと思ったけどそんなに軽くはなかった

      • カタログスペックは270gだけど実測は287gだった

      • どちらにしてもSwitchのProコンの実測250gより重い

      • とはいえこのレベルだと重さが気になることは無い

    • 有線だと理論的には無線で生じる遅延は無いけど、正直これは誤差な気がする

      • どのみち遅延が有ったらその分だけ前ノリで操作するので、対人戦のゲームでもない限り問題にならない

      • Splatoonでも全然困ってなかったくらいだしなぁ……

    • 一番の問題はゲームを終えた後の片付けでの取り回しの悪さ

      • デスクトップPCでゲームをプレイする環境であれば片付けで困るということは無いだろう

      • 自分の場合はリビングで大画面に向かってプレイする環境なので、有線だとどうしても片付けの手間が発生し、Wiiより前のハードを使ってるような気分になれる

2025-02-05追記

総合的には大満足。ただし耐久性にはやや疑問があるかも。

良い点

  • 各種ボタンの押下時の反応が良い。メカニカルスイッチ故にカチカチ音は鳴るものの、その音と触感で確実に押下した実感が得られる

  • 拡張ボタンのM1/M2 (LB/LTやRB/RTの間にあるもの)の使い勝手が非常に良い。ずっとView/Menuを割り当てて使ってみたが、なんだかんだで使う頻度が高いMenuを人差し指の僅かな動きで押せるようになるのは筆舌に尽くし難い良さがある

自分の見解が変わった点

  • LT/RTのストロークの深さを2段階に設定できる。購入当初は浅い方に設定してもまだ微妙なストローク量の多さを感じて不満に思っていたのだけど、これは使っていくうちに何だかんだで慣れてしまった。改めてXbox Elite 2を触ったらヘアトリガーが短過ぎてむしろ指が疲れそうに思ったくらい。

  • LT/RTもそんなに頻繁に使うボタンではないので、そういう意味ではストロークの深さはそこまで気にしなくて良いのかも知れない。頻繁に使うことになったBat to the Heavensのプレイ中でもなんだかんだで慣れればどうということは無かった

悪い点

  • 拡張ボタンのM3/M4/M5/M6 (背面にあるもの)は信じられないくらい押し辛く、実用性が全く無い。自分は全く使わなくなった。ここに割り当てたい機能が特に無かったことも要因の一つ。

  • 拡張ボタンは結局Steam側で認識されない。ただし、これはサードパーティ製コントローラー全般に共通する問題ではある。独自アプリでしかカスタマイズできず、割り当てられる機能は結局通常のボタンの範囲内に過ぎない。最早この手の拡張ボタンはそういうものと割り切って評価する必要がある。

  • 耐久性に疑問がある。12ヶ月使ってきたが、一番使うであろうAボタンの調子が悪くなってきた。押下はちゃんと反応するけれど、離鍵しても実際にそれが検知されるまで微妙に遅れることがある。場合によっては押し込んだままになってしまうことすらある。それなりの価格なのに1年で壊れるとなると、ちょっとなぁ……

@kana1
日本語 / English / Vim script OK. whileimautomaton.net