留学先もすっかりサマーホリデーシーズンになり、いよいよ帰国準備をする段階になった。
春から全然ここに書けてなかったし、途中からなかなかアクセスもしていなかったが、その間はとにかく出かけていた。お世話になった/なってる人の仕事現場を見せてもらったり、調査やイベント、ワークショップに参加したり。途中調子が悪くて停滞していた時期もあったが、4月から7月までの4ヶ月で少なくとも27都市まわったようだ(注1)。そして今、アムステルダムに向かう電車の中でこれを書きはじめた(注2)。
出張申請の関係もあり、思ったほど隣国には行かなかったが、その分日本のガイドブックには載らないようなドイツの都市をたくさん歩いた(もっとも、行き先には偏りがあるし、イベント参加で稼いだ分が大きいが)。出張の時はだいたい10km/日くらい歩くので、スニーカーを2つダメにした(外反母趾の影響もあると思う)。もともと身体が丈夫なほうではないので、そろそろまずいなぁと思いながら騙し騙しこなす日もあったが、なんとか大ごとにならずにコントロールしながら乗り切れたのは少し自信になった。
それでも、限られた時間内で調査を終えるのに精一杯で、対象地と駅ぐらいしか記憶がないところも少なくない。ご飯もお金と時間の節約のために簡単に済ませることが多かったので、やはり今後の観光の参考にはなりにくそうだ。また、至る所で絶賛工事中で、季節が変われば街の印象が変わってしまうところも多そうだった。もう会えない人も、もう訪れることのない場所もあると思う。でもまたいつか、年月が経ってから再び訪れて、比較できたら楽しいだろうな。
時期的に、ラストスパートですね、とか、やり残しの無いように、とかの激励メッセージをもらうことや、帰国後の予定の話をすることも増えた。けれど、どうしたってやれなかったことも出てくるし、ラストなのに思うようにスパートをかけられない日も多々ある。帰国するのやだなぁと思っても、戻る日は決まっている。結局、なるようにしかならない。それでもって、なにげない日常にはなにげない日常しかなくて、勝手に素晴らしくはならない(byいつかの星野源さん)。なので、今も、これからも、相変わらずグダグダあがきながら、ちまちまと環境を調整する作業を続けていくのだろう。
留学して、劇的に価値観が変わったとか、スーパー成長したぞとかは正直ない(英語もたいして上達していない)。それでも、総じて楽しかった。そして、楽しそうにしている人たちの中にいると楽しいということ、本当に自分がそう思うなら、ポジティブなフィードバックやリスペクトの表明はいくらしてもやりすぎにはならないということ、自分の幸せは自分で尊重していいんだいうことは、おぼえておきたい。
まだある残りの日々を精々楽しみたいと思います。あと、帰っても語学はやらないとなぁ。
注
4〜7月に行ったところ内訳(あまり記憶にないところは除く):ボン(4月、5月)、フランクフルト(4月)、ルクセンブルクの北部と南部(4月)、ハンミンケルン(4月)、ベルリン(4月)、ビーレフェルト(5月、6月)、ミュンスター(5月)、デュッセルドルフ(5月、7月)、ケルン(5月、6月)、エッセン(5月、7月)、デュイスブルク(5月、7月)、ドルトムント(5月)、ザンクト・ゴアールスハウゼン(5月)、マインツ(5月)、マンハイム(5月)、シュヴェツィンゲン(6月)、フライブルク(6月)、スイス・ドイツとの国境付近(6月)、ラインバッハ(6月)、ハノーファー(6月)、ジーケ(6月)、ローゼンダール(6月)、ハンブルク(6月)、ブラームシェ(7月)、ブレーメン(7月)、バート・ツヴィッシェンアーン(7月)、そしてアムステルダムへ(7月)。それぞれについても振り返りたいな、そのうち。
アムステルダムに行く:家族がドイツ直行便ではなくオランダ周りでやってくると聞いて、迎えに行く体でちょっとだけ訪ねた。住んでるところからそんなに遠くなかったので、もっと早くに気がつけばよかったな…。思いのほか電波が良くない(orフリーのWi-Fiのセキュリティーが甘そうな)ので、本件のアップは家に戻ってからになりそう(なった)。家族とは旅の趣向があまり重ならないこともあって、数時間程度だが前乗りして1人で別の町まで行ってみたのだが、これが良かった。複数人いると、そういうこともできるんだなという発見。これからはフレキシブル家族旅行も提案していきたい。