前回トラウマの記憶をたどる文を書いてからというもの、ひどいフラッシュバックに苦しんでいる。
常に「安全ではない」感覚に囚われる。抗うすべもなく、「助けて」と泣き叫ぶしかない弱く小さな自分が鮮烈に蘇り、すっかりわたしを乗っ取ってしまった。気を抜くと鬼がやってくる。わたしを罰しにやってくる。
ひどく不安に駆り立てられたかと思うと、ぼんやりと頭が痺れるようになり、次第に手足の感覚がなくなることもある。試しに手足をばたつかせて硬いところに打ちつけても、痛みも触覚もない。あまりに無力でどうしようもないから、せめて痛みも感じずに死ねるようにしてくれたのだろうか。脳はたまにやさしい。体が動けば死ねようものだが、動かぬので死にようがない。
さて、自宅療養ではどうにもならず、入院することが決まった。今になって考えるとどうしようもない悪あがきだったが、悪あがきをせねば諦めがつかないのがこの病気である。
もはやどうしようもない人生だ。