深夜に食べるチーズ牛丼は昼間に食べるそれよりも1.326倍美味しいとされています。暗くて布団の中で1人また1人と眠りに落ちていっている最中に食事をするという背徳感だけではない「深夜」という不思議で変態な時間帯そのものがチーズ牛丼をより美味しくします。
私は深夜が好きで深夜に起きていたいです。お店はほとんど閉まっているけど道はすごく空いていて、スカスカの大通りを通って食べるチーズ牛丼は本当に格別です。大通りも牛丼屋も人が全然いなくて、この幸せを知らない人が人類の大半だと思うと簡単に絶望できます。
しかし、それで良いのかもしれません。トイレットペーパーを交換しても誰にも感謝されません。良い人やものは基本的には目立ちません。深夜の良さが目立たないのも仕方がないかもしれませんし、そもそも深夜の魅力は目立たないことなのかもしれません。
このしずかなインターネットにも深夜のような魅力を感じます。ここでチーズ牛丼のように手軽で悪魔的なことをつらつらと記していけば、それは私にとって幸せなことです。
明日の朝は何も予定がありませんように。