
ちょうど時間ができたので大槍葦人30周年記念画展に行ってきました。初日!
会場が銀座蔦屋ということでものすごくデカい展示!というわけではないのですが、やはり大槍葦人のイラストレーションが綺麗に印刷して額装されて並んでいる様は本当に素晴らしい。ずっとこの空間があったらいいのに。
過去何度かあった展示会などに全く行けていなかったのでこういう催しに行けたのもとても嬉しかったです。
氏の描く、美しさが極限まで研ぎ澄まされた少女たちのイラストレーションはどれも素晴らしくこの時期の絵が大好きだがそれ以外もやはり美しさのエッセンスや芯はそのままでとても良い、というような本当に穏やかな高揚を得られるものには変わりないのが本当にありがたい。

画集とタロットカードを買いました。このイラスト部分って帯なので外すと真っ白な表紙に箔押しされた題字だけの画面が生まれてこれまた美しいんですよ。
既に持っている自薦画集「LITTLE WORLD 1」と重複する絵はあるんですがコメントがちょっと違ったり加筆(氏は過去の絵を加筆して展示に出したりこういう画集に載せてたりする。テイストを保ちつつブラッシュアップして……って感じでなんかすごい)がある(はず)のとかもちろん載ってない絵もあって嬉しい。っていうか大槍葦人の絵って本当に何度見てもどれ見ても嬉しい。
巻末に長めのコメントが載ってたんだけど実際の人体の構造などと照らし合わせると異なる部分がたくさんあるが現実をベースに自分が理想とするもの、欲するものを描いているしそれこそが”描く”ということの意義である、(本当にざっくりとした意訳です)という旨の内容が記されていて、少女のイラストのが好きな人間としても絵をたまに描いたりする人間としても本当に元気をもらえたのも良かったです。好きな絵を(好きになれる絵を)、描こう……!
あと何も調べてなかったので知らなかったんですが画集を購入すると大槍葦人ご本人からサイン貰えるみたいでいそいそとサイン列にも並びました。いいんだ、そんな。何も言葉が出せなくて代わりに人生で一番綺麗な声のありがとうございますが出ました。この画集は生涯の宝にします。
ここまで綺麗な日記です。
以下、しずかなインターネットというサービス名にそぐわない挙動不審かつ攻め厨でカップリングの思想があるオタクの日記

銀座まで出てきたしな……ということでオタクの香水屋さんことprimaniacsに行ってきました。
入店すると陳列棚にずらっと並んだいろんな作品の香水と店員さんが出迎えてくれます。お前は何目的のオタク?(もっとキレイな言葉です)と訊かれるので素直に作品名を伝えるとそれは二階にあるでな(もっとキレイな言葉です)と言われこの時点で半泣きになりながら二階へ。オタクは飲み屋以外の場所でオタクの言葉を口から出すと死にたくなる生き物なのでしょうがない。
普通に仕事で接客してくれる上品な笑顔の店員さんと目が泳ぎすぎててああ今自分って死ぬほど目が泳いでてキショいんだろうなという自覚のある自分、別に今回だけじゃなくていつもこれ。苦しい。こんな人間になるつもりではなかった。
処刑台に上がるときもこんな感じかな……と階段を踏みしめて二階に上がったところでもう一度お前は何目的のオタク?(もっとキレイな言葉です)が発生するのでまだ何もしてないのにガタガタになった体で作品名を告げるとあそこの棚にありますよ~と案内してもらえる。ありがとうございます。
なんかすごいいっぱいあった。いやいっぱいあるのは知ってたけど棚一つ全部作品シリーズの瓶がずらっと並んでてこのあたりでようやく視覚的にオタクのHPが回復した感覚があった。
なんか小さい漏斗を逆さにしたようなやつで香り確認できるんだけどもはえ~すっご、みたいな言葉が口から出ないようにしてたら店員さんがムエット持ってきてトップノートこんな感じですよ~って渡してくれる。まあ香水の店舗ならそういうのあるよね。

今すぐ死のうかな(羞恥心)。
世界で一番かっこいい攻め(同率一位が複数います)のなんかを渡されると攻め厨は簡単に死にたくなれる。嫌な気持ちは一切ないです。本当です。
いや全然、本当にずっとジョーカーさんの瓶ばっか見てたし嗅いでよさそうな空気になったら体がそっちを向きすぎてた。それはそう。じゃあこの客には一旦ジョーカーさんのやつ渡したほうがいい。普通のことです。
なにか説明をしてもらったような気もするんですがあんまりにもこっちがアッ、アス、ハイ、アッス!みたいなカオナシ以下の最悪の相槌しか打てずコミュニケーションが終わっていることを察してくれたのか結構放置してくれたのはさすがオタク向けの店って感じで本当に助かりました。美容院だと普通に会話のギアを上げられていくのでこうはいかない。まあもう死にそうになってたんだけど。
ごめんこれでも最近は結構お外でも人間の言葉喋れるようになってたんですよ。でもなんかダメで。マジで。攻めって人をおかしくする。
わかんない……なんかコートが翻る時に香りが広がる……? 何……? エロい話してんのかな……してるわけないんだけど え? 攻め……? エロ……(エロいと思っているのは私だけであり店員さんは普通に商品説明をしています)
わけわかんなくなってはいたんですが一旦P5全員分とP3在庫全員分(在庫がないものはしょうがないぜ)とP4主人公さん吸ってなるほどね~(何がなるほどなんだろうな)(P4主人公さんのが一番尖ったエロさがあった気がする)して試せますよとか言われて手首に吹いてもらったりなんやかんやで気づいたら購入カード二枚掴んでレジに行ってました。わけわかんなくなってるじゃねえか。
なんだったんだろう。ブフ系使いっぽい香りですよね~とか言われてももうわかんないよ俺。じゃあ美鶴先輩も近い香りなのかな。なんかいい匂いするね。みたいな。なんか普通に好みの系統だったのも余計におかしくなった。いや好みの系統のものを買うものだろ香水って。
終始心臓のBPMが5億くらいになってて自分の手首の血管が信じられないくらい拍動して動いてたのも怖かったし帰り道どんどん(自分からいい匂いがする……でも電車でこれは殺されるのではないでしょうか)とか(帰ったら即洗わないと猫に悪い)とか考えつつ帰宅。
己の振る舞いのキショさと冷静でなさを恥じてインターネットのオタクに殺して……とか甘えてたらオタク向けの匂いのついた水を何個も手に入れているオタクが励ましてくれたりして恥の感情がゆっくり薄れていって助かりました。人はインターネットから離れては生きられない。

最終的になんかいい匂いのするキャラクターグッズである、と割り切ることでget to kotonaki しました。

プリマニアックスポエムの物理カードもついてくる。プリマニアックスポエムのことを良く擦っているので本当に嬉しい。
>甘く香り立つ少年の煌めきに、誰もが一瞬にして心奪われる香り。(引用元・全文)
何回読んでも一般男子高校生のイメージ香料になんてこと書くんだ、になる一文。
ということで慣れないことしていらん羞恥心と自己嫌悪で死にそうになってるオタクの日記でした。なんだこれは。大槍葦人大明神の美しい絵を見て帰宅したら一番良かったんだと思いますがまあ……いいか……