おくすりとわたし。後編

kano89
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今回はジエノゲスト1mg、わたしの実際の服用感についてお話していこうと思います。

あくまでわたし個人の体感、感想ですので、個人差は当然ありますので、ひとつの例として参考にしていただけたらと思います。

できれば、前回の「おくすりとわたし。前編」を読んでいただいたうえで今回のお話を読んでもらえたら幸いです。

※今回のお話、婦人病薬についての体感、経験談なので、赤裸々な内容になってしまうかもしれないの、わたしも恥ずかしいですが、そういうの無理なかたは、なんと言いますか、自己責任でお願いしますね。

では。

まず、服用時間についてですが、お薬の説明には朝・夜の食事の後に1錠。1日2回。と、なってるかと思いますが、ご飯食べた後じゃないといけないとかそういうわけじゃないと思います。薬から薬までの間隔が12時間と決まってるので、12時間置きに服用できたらそれでいいかと。

わたしは朝9時・夜21時。と決めて飲んでます。朝寝坊して9時に飲めなかったりすることたまにあるんですが、昼くらいまでで飲めたらセーフだと自分のなかでルールを勝手に決めてます。服用時間に飲み忘れたら、気づいた時点でなるべく早く飲むのが鉄則。次の服用時間にあまりにも近いタイミングで飲み忘れに気づいた場合は、飲み忘れ分は飲まずにスキップ。次の服用時間の薬1錠分だけを飲みます。ただし、飲み忘れが多いと不正出血の原因となりやすいので、なるべく飲み忘れはないように。

ジエノゲストの副作用としていちばん多い副作用が、不正出血だそうです。わたしも1ヶ月に1回の診察日には必ず不正出血はなかったか確認されます。

幸運なことに、わたしは不正出血がまったくないレアケースです。でも、いつなるかわからないのが不正出血なので、この1年ナプキンは毎日とりあえずは装着してます。(生理のないハッピーライフとは?←しつこい)

ジエノゲストの最初の服薬のタイミングは、生理がきたと確認できたその2日目〜5日目の間に服薬開始です。飲み始めるともう次の日あたりから出血が少なくなってきて、2〜3日もすれば生理もちょうど終わるタイミングなのでそこからは薬を飲んでいるかぎりは生理は止まったままです。とはいえ、最初…まぁ1週間くらいでしょうか、おトイレでいきむと、子宮内に残っていた酸化した経血が茶色っぽくなって少量排出されたりはします。

わたしは、不正出血がまったくないかわりに、薬に慣れるまでしばらくは頭痛、腰痛、吐き気、眠気、倦怠感、疲労感、感情的になる…など様々な副作用が出てました。年齢も年齢なのでプレ更年期障害みたいな感じでした。あと、吹出物も最初は酷かったし、陰部のかぶれで股間が痒かったな…。ほてりもありました。夜寝る時とか、もぞもぞもぞもぞ…いつまでも寝れなかった。いちばん怖かったのは胸のしこりですね。乳腺症だったと思うんですが、副作用としてでる場合あるって、わたし調べですが。

まぁ、ホルモンバランスを薬で変えてるわけだから、胸のほうにも影響はありますよね。でも当時は、身体の変化すべてが恐ろしかったので、不安でしかたなかったです。(生理のないハッピーライフ!とか軽々しく言うもんじゃないよ、ほんと。←しつこい笑)

いろいろ、いろいろ、落ち着いてきたのが、ジエノゲスト開始から2ヶ月くらい経ってからかな。もともと頭痛持ちだったんで、頭痛は残りましたが、それでも以前よりは頭痛も軽くなったし、生理のとき以外でもあった腹痛や排卵痛もなく、「生理がない、生理痛がない」という、そこだけは、本当に快適でした。でも、生理がなくても、生理周期の名残りのようなものは身体にあるのか、排卵日にあたる日とか、生理日にあたる日は、体調を崩すことはありました。疲労感がすごいとか、腰痛があるなど。おりものも普通にでます。

そして、ジエノゲスト服薬の目的である「肥大した卵巣を小さくする。」は、まったく効果なかったです、結論から言って。

夏頃の手術を目指していたのですが、夏になっても卵巣8㎝。手術日を延期し、秋に…。秋になっても卵巣は8㎝。(夏から秋にかけて途中7㎝になったけど、あれは誤差だったんだろうな、)最終的に8㎝のビッグな卵巣を腹腔鏡手術で摘出することになったわけで。

年齢的に卵巣のチョコレート嚢胞は癌化しやすいということで左卵巣と卵管を摘出し、病理検査の結果悪性ではなかったのでひと段落ですが、再発もしやすいということで、しばらくはジエノゲストを飲み続けてホルモンコントロールをしつつ経過観察と3ヶ月〜半年に1回は定期検査です。

最近気づいた新たな副作用らしきものとして、抜け毛が…多い…気がします。もともと毛量が多いので薄毛になった感じはないのですが、このまま服用を続けていたら寂しい頭になってしまうのかな…と、びくびくしております。

ジエノゲストは良い薬です。生理痛がひどくて起き上がれない、仕事に行けない、日常生活に支障が出る…など、つらいかたは服薬治療を是非に!とおすすめしますが、まずは婦人科で自分の身体が今どういう状態か診てもらってください。服薬治療どころではなく、即手術案件かもしれませんから。生理痛がまったくない人もいるなかで、市販薬の鎮痛剤を飲んでる、たえられず蹲ってしまう痛みがあるなどは、もう普通に婦人科で診てもらうレベルです。生理痛なんてみんな我慢してるから、こんなことでわざわざ婦人科行くの躊躇いがあるとか。そんなことはまったくないです。行くべきです。早めに悪いところがわかれば治りもはやいです。わたしはずっと痛みを放置してきた結果失うものもありましたので。みなさんは、自分の身体、大事にしてください。

ジエノゲストでハッピーライフ!じゃないんですよ。まずは、婦人科行くのが先なので。ジエノゲストはその後のせんせいの判断です。まずは、つらかったら婦人科行って、ハッピーライフを手に入れてください。

再三言いますが、ジエノゲストで生理と生理痛がなくなる代わりに副作用が出る人は出ます。副作用がしんどくてジエノゲストやめる人もいます。なので、ジエノゲスト飲めばすべてが健やか!って丸くおさまる簡単な話でもないと、わたしは思ってます。

それでもわたしのように、手術前提でジエノゲストを使う場合もあるので、飲まざるをえないこともあるかと思いますが、身体に合わないときはきちんと主治医に相談する。そういう薬だと認識してます。

月経困難症の、安全でポピュラーな治療薬として気軽に試してほしいって気持ちはすごくわかるけど、発信力のある人が安易に気安くメリットのみを全面に押し出しておすすめしていることにかなり不安な気持ちになり、長々とお話させていただきました。

薬について、わたしのほうでは主に副作用についてお話したので不安になったかたもいるかもしれませんが、副作用はありつつも、わたしはジエノゲストは良い薬だと思いますし、メリット、デメリットを知った上で納得して服用してます。

なので、これから服薬を検討しているかたにはデメリット部分もちゃんと知ってもらって納得して安心して治療はじめてほしい気持ちでの、このたびの日記でした。

文章がとっ散らかっていて伝わりづらい部分や、感情的な箇所などお見苦しいところ多々あるかと思いますが、ご容赦ください。

少しでも参考になれば、幸いです。

鹿野ヨダカ

@kano89
日々のあれこれをぽつぽつと。