年末ですが、最近の雑感です。
まんがで「うらししまたたろう」というのを描きました。この、たたろう君の話は何個か続きを考えてあるのですが、時期的に、ハマスによる拉致とイスラエルの報復・掃討作戦が始まったころとかぶってしまい、非常に気持ちが沈んでしまい描けなくなってしまいました。
その頃はスピルバーグの「ミュンヘン」について考えていました。
あと、マイナーではありますが「パラダイス・ナウ」(日本では2007年に公開)という映画がありまして、あれも思い出していました。ちょっとだけ調べましたが、いま、配信などで見れる機会がなさそうなので、見ることはできないかもしれませんが、あれも重い映画でした。(もっとよく探せば配信してるところはあるかもしれませんが)
↓ウィキペディアは結末まで書いてあることが多いですが、これは書いてありませんでした。
↓予告編
自爆テロに向かう二人の青年の物語ですが、一人は「これは正しい事なのか」と悩み、もう一人は「ついに自分が選ばれた」と血気盛んな状態です。
この二人が、自爆作戦をやるため潜入したところで見つかってしまい街中を別々に逃げ回ることになるのですが、その過程で二人に気持ちの変化が起こっていくというストーリーです。
※ちなみに言うまでもなく、自爆テロを賛美する映画ではないです。
正直、見た当時の私は知識不足だったところもあり、内容も思い出せない部分も多いのですが、印象的で重たい映画でした。
でも、この二人が「どうなるか」はよく覚えています。でもネタバレになるので書けません。
そして、先週ぐらいに、Eテレで「Two Kids A Day」というドキュメンタリーがやっていて、チャンネルを変えていたタイミングだったので途中からですが最後まで見ました。
これは「日本賞」という、”教育上優れたコンテンツ”に対して賞をおくる企画のようです、それのグランプリ作品でした
上記ページの作品紹介を引用します
”ヨルダン川西岸地区では平均で毎晩二人のパレスチナ人の子どもがイスラエル軍に逮捕されています。作品に登場する4人の少年は国防軍の兵士に石を投げた罪で長期の服役を命じられました。尋問の際に撮影された公式映像と、釈放後3年が経ちすでに青年となった彼らへのインタビューを通して、子ども時代を失った彼らの姿が映し出されます。”
↓予告編
※これはドキュメンタリーですので、だいぶショッキングです。見れないと思ったらクリックしないでください。
これは今回のガザ地区の件より前のドキュメンタリーです。場所はガザ地区ではありません。
問題の根深さ、そして、子どもだろうと容赦ない残酷な世界が広がっているという事に気が沈むばかりであります。
むろんのこと、じゃあ大人同士なら容赦なくてよいのか、なんてことにはなりません。
考えがまとまりませんが、この文章の勢いのまま書くなら、容赦なくなったら人間おしまいだなと思う次第です。
ここで、話は冒頭にもどります。私が読んだ浦島太郎の御伽草子版(実は児童向けの現代語訳版ですが・・・)の、最後の方にこんな一文があります。
─── 世上よく言うごとく、人には情けあれ、情けあれば行く末はめでたいと。
たたろう君は、おそらくこれからもなかなか竜宮城へ行けないと思いますし、その様子をギャグとして描こうと思っていますが、この御伽草子版の一文を軸にしようと思っています。
あと、小説の「愛知作戦」の方も書くつもりではおります。あれは正直いって、ストーリの展開上、書くのが難しいところに突入していってるので、難儀しております。
まぁ、アルバイトも行っておりますし、インクの薄いロードマップがこれからも続くでしょう。
そんなわけで、2023年もお世話になりました。また来年もよろしくお願いいたします。
おわり