私の夫は、口角が常に上がっている。「何笑ってるの」とつい言いたくなってしまうほどに。「笑ってないよ」と言うのだけれど、笑っている顔に見える。
そんな福顔は得なようで、損なこともあるらしい。例えば、怒られている場でも笑って見えてしまう、とか。
外見だけではなく、夫はいつもポジティブで、「今、ここから」に強く立脚している。いつもモノゴトのネガティブな面をつついてしまう、過去と未来を気にしすぎてしまうわたしとはかけ離れている。
思うに、夫は自分とわたしの「違い」を愛したのだろう。
お互いに補い合っている、と言うこともできる。モノゴトの違う面を見て、ああ、こんな見方感じ方があるんだと気付かされる。
15年の年月をともに過ごしたけれど、日々新たな発見があることはありがたい。例えば小さなことなら、カレンダーは日曜始まりにこだわっていることとか。(わたしは月曜始まり派)
わたしはわたしでいいのなら、無理にポジティブにならなくてもいいのかな、と自分で自分を認めたくなる。
でも、ポジティブマインドにあこがれるので、毎日手帳に「よかったことリスト」をつけている。
ネガでもポジでも、日々を楽しんで生きていきたい。