前々回の日記で褒められたい旨を伝えたところ、そっくりそのまま褒めてく下さる優しい方々が沢山おり、いざいざ、求めていたものが手に入った状態となった。
さてその景色はどうなのか。これがなんとも不思議な感覚で、具体的には気恥ずかしさと嬉しさが一緒になったものに襲われたのち、こう思った。
「おれって、そこまでは立派じゃない!……かも」
さて、これは当たり前の話なのだが、外から見た自分と、内面から見た自分には大きく乖離がある。それはプラス方向でも、マイナス方向でもそうだ。思っていたより大したことが無かったり、思ってたより只者ではなく思われていたりする。
今回の場合はハートの綺麗な者たちが集結した結果、自身が思っているより3割増の評価を頂く事態になった。おっ、褒めてくれたけど……やばい! 買いかぶられている!……かも。
ここでの対処は、思うに2通りあった。全力で調子に乗るか、慌てて襟を正すかだ。まったく聞き入れないという選択肢は無い。もとより自分の始めた戦争である。
今回に関して言えば、背筋が伸びたと言うのが正直なところだろう。自分で言うのもなんだが、褒めて伸びるタイプというのはこの選択肢を取れる者に限る。
これからどうにか、うまいことやって、君達の思ってるような立派な人間像に追いつくから、どうかその眼差しを途切れさせないでくれないか……。
(チラッ)
それにしても、この仕組みがわかったことで逆に褒めて伸ばすという手段も正確に理解して行使できるようになるかもしれない。
心の底から君は立派だと伝えることで、その気持ちを裏切って見放されたくないという意思が働き、褒められている自分像へと追いつくための努力バイアスが生まれる。もちろん人によるが、そういう仕組みなんだろうな。
褒めてもらえないとやる気が無くなる、といったような条件付きのモチベーションは大きな落とし穴であるので、ここはなかなか塩梅が難しい。背筋が伸びているのか、ふんぞり返っているのかを精度高く見極めること。
なお、今はだいぶ褒めてもらったので仰角は10度ほどだ。これでも、かなり意識的に抑えている。
いや、やっぱり25度くらいかも。ここは、精度高く行く。