キース・ヘリングと絵を描いた話

kaorun
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「フォロワーが経験したことなさそうな経験」というのをBlueskyで見かけた。普段は放っておくのになんとなく書き留めようと思った。

キース・ヘリングと一緒に原宿の歩行者天国で地面に絵を描いたことがある。1986年、私は大学生で22歳。遊んでばかりいた。

当時は日曜に原宿が歩行者天国になっていて、代々木公園の前で友達がバンドをやっていた。その昔、よく昭和を紹介するテレビ番組になると出てくるタケノコ族も踊ってた場所。でも当時はすでにいなくなっていた。

バンドがいいなら絵もいいよねと、友達と一緒に企画して、地面に大きな紙を敷いて絵を描いていた。ふと目を上げるとキース・ヘリング(キース・ヘリング!)が縁石に座ってじっとこちらを見ている。雑誌で見るそのまんまでカッコよかった。チョークを渡して一緒に描こう!と言ったら、チョークを受け取り、地面にワニの絵を描いてくれた。

紙からはみ出す、自分からはみだす。自由に楽しそうに描くお手本だった。

この写真は死んだ時棺桶に入れてほしいなー。