Obsidianに入門

河﨑健一郎の静網メモ
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公開:2025/3/23

今年一年間、とある勉強会に参加することになり、今日がその初回。

簡単に言うと、一年かけて「脳の使い方」をアップデートしていこうという勉強会なのだが、その初回に義務付けられたのが、この Obsidian というアプリのインストール。

いまさらメモアプリ? ーーと、ちょっと斜に構えて使ってみているのだが、ううむ、たしかにこれはトライしてみる価値があるアプリのように見えてきた。

一言で表すと、「思考を拡張する」ことに特化したツールのようなのだ。

もともと僕は自分で書かないと頭が整理できないタイプで、古くは紙のノートブックに、その後は秀丸ファイルに、クラウド環境が整備されてからはGoogle KeepやAppleのメモ帳アプリに、何かとメモする習慣ができている。

EvernoteやNotionには手を出さしてこなかった。というのも、実際のところメモ帳アプリで作った単純なテキストファイルをフォルダ分けして格納しておくだけでほぼ目的を達成しており、敢えてそれ以上のことを求めなかった(むしろSimple is the best.と考えてきた)のであった。

そのシンプルさを上回る利点が、このObsidianにはありそうなのだ。

今の時点で「新しいな」と思うのは以下の点。

・カレンダーの日付を選択するだけで、その日のメモができる。基本的にはその日にあったことはその日のメモに書く。

・将来日付のメモを作成できる。近い将来について、メモを作っておくことで段取りが捗る。その日が近づくと必然、そのメモを読む(というかその同じ日付のメモにその日のメモを取っていくことになるから、嫌でも目にする)ので、自分で自分をmanageしている感覚が持てる。

・ローカルフォルダにファイルを格納する仕組みのため、同期設定を行わなければ、「誰にも読まれない」。もちろん、メモ帳アプリもNotionも「契約上」勝手に読まれることはないわけだが、データ自体はクラウドに本体があるため、生成AIがどんどん発展したり、Elon Muskのようなテック企業主が出てくる昨今においては、物理的に自分のPC上にしかデータがないということは、幾分かの心のやすらぎにつながる。

・「フォルダで整理する」でも「タグで整理する」でもなく、「メモ自体を相互リンクさせる」ことで整理するという思想で作られている。おそらくこの点がobsidianの最も革新的な点。ただ、僕自身はまだこの点については使いこなせていないので、評価は追って。

・マークダウン形式のアプリなので、汎用的である。生成AIでのプレゼン資料作成などにもそのまま流用できる形式になっている。

このツールを使って、「アトミック・シンキング」の方法論で脳の長期記憶のみならず短期記憶(作業野)を開拓し、「脳の使い方」をアップデートしていきたい。

そんなわけでObsidianの道に入門してみた。しばらく使ってみて、また感想を書くことにする。

@kappamark
のちの自分のために、思考の断片を一旦メモしておく場所としてお借りしています。 外に向けて発表するために整えたりする前の素材段階のメモです。