2024年の抱負(降ってきたもの)

そんなわけで年が明けたのである。

年末は珍しく温泉旅館で過ごした。これが良かった。旅館の一部屋に家族四人で寝転んでダラダラと紅白を横目で観ながら、それぞれ思い思いに本を読んだりスマホを覗いたり仮眠したり。まったく自由で、まったく寛いだ年越しだった。

翌朝は早起きしてしっかり初日の出を拝んで、そのまま三賀日は文字通りの寝正月となった。駅伝を観たり、ネットで将棋を指したりする他は多少の語学ルーティンをこなしたくらいで、体と頭をだいぶん緩めることに成功した。

一方で世間は地震に飛行機事故と大変な状態で、一度緩めてしまった脳みそが、まだ十分についていかない。これから少し時間をかけて、徐々に平常運転にチューニングしていく必要がある。

それはそれとして、今年の抱負をどうするか。もう少し若い頃であれば三賀日に気負ってあれもこれもと数え上げていたものだが、ここ数年は自然と「降ってくる」のを待つようになった。ぼーっと正月気分で過ごしていると、なんとなく、何かしら天啓のようなものが降ってくるものだ。

で、今年は思ったより早く、それが降ってきた。

「珈琲」

これである。

珈琲を今年のテーマに据えよう。

昨年途中から酒をほとんど飲まなくなったので、かわりに珈琲を飲む回数が激増した。一日に十杯くらい飲んでるんじゃないかと思う。そんなわりに、豆にも淹れ方にも特に拘ることがなくて、なんとなくそのあたりにあるものを適当に飲んでいたのがこれまでだった。

とはいえなんとなく、インスタントよりはドリップのほうが旨いとか、ドリップでもこの銘柄がなんとなく好みだなというのはありはするのだが、いかんせんこの分野の語彙力が乏しすぎて、上手く表現できないどころか、思考を深めることもできていないことに気がついた。

これを解消したい。

そして、「理想の一杯」にたどり着きたい。

これを今年の抱負に据えることとした。

@kappamark
のちの自分のために、思考の断片を一旦メモしておく場所としてお借りしています。 外に向けて発表するために整えたりする前の素材段階のメモです。