自己紹介

karabanez
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その人の本質のうち本人から形作られるものの割合は実はほとんど無いんじゃないかと思っていて

それは主に周囲の環境と、とりわけ他者からの写像の集合で構成される気がしている。  

数年前に比べて自分は随分と多くの顔を持つようになった。

大学生の顔に、創作家の顔に。 ゲーマーの顔に、そして闇鍋の主の顔に。 伴って名前も増えた。今となっては僕を僕たらしめる記号が幾数もあって。

自分の本質はなんら変わっていないと思っているのにも関わらず、自分を取り巻く環境は変化して、自分を形作る目は増えて、自分の在り方は大きく変化させられている。

自分では制御出来ない、免れない自己の変質に多少の収まりの悪さを覚えながら、それに連なって私を助けてくれる人が、私と一緒に笑ってくれる人が増えた。良い事だ。

でもそのぶん、周囲がラベリングする自分と異なる側面を発露する頻度と意欲が消えた。ゲーマーとしてのラベルを貼って私を見る人達は私の大学生活にはあまり共感出来ないだろうし、逆もまた然り。

それは悪い事じゃなくて当然の事で、お茶のラベルが貼ってあるペットボトルにコーラが入ってたら誰だってビビるだろ。お茶が飲みたい気分の時に「コーラならあるよ」って言われても「うーん、コーラかぁ……」ってなるだろ。

所詮、個体というのは小学生が悪ふざけで全部混ぜしたドリンクバー産のゲテモノ飲料のようなもので、SNSでアカウントを分けようが自分の立場が変わろうが、関係性に沿った顔を繕ってその場に見合った話題だけを投げようとも、同じ記憶と経験を橋渡しに多少コーラの香りがするお茶になったりなんか妙に渋いコーラになったりするもので

自分を上手に表出しつつ場に合った顔に適応するというのが生涯的に、障害的に苦手なのでそんな事を続けていたもんだから、未分類を語る事にそろそろ飢えていて、それがこのアカウントを作った理由です。これを見ている皆さんが、私をなんという名前で、なんという立場で、どういう顔をしているつもりで認識しているかは違うと思うけど、そこに貴賎は無いからこれでいい。

ワタシという人間を混ぜたところにあるものを、ふんわりと書いたり書かなかったりする場所です。