この記事は、Linc'well Advent Calendar 2025の22日目です。昨日はくーるくるさんの10年探してやっと見つけた日本語の教科書でした。
社会人になってからゲームはあまりプレーしていなかったのですが、現職で働きはじめたくらいからPCゲームを始め、間もなく7年ほどになります。今では大会を見に行ったり、趣味と言えるくらいまでゲームを見たりプレーするようになりました。プレーする中で得られた学びをまとめてみます。
※自分語りが多めです。また、ゲーム自体の紹介はあまりしません
ことのはじまり
2019年にLinc'wellに入社して少し経った頃は、まだ会社の人数が10人を超えたくらいでした。当時いくつかの新規事業や新しいプロダクトの準備をしていて、エンジニアとして入社した私も開発以外の色々な仕事に関っていました。そのときの私は、社内・社外の方との打ち合わせが思ったように進められない、決めたいことに向けて準備をしても上手く決まらない、というようなことに悩んでいました。
そのような悩みを抱えている時に、同僚やインターンの学生さんに誘われて、Splatoon2やAPEX Legendsをプレーし始めました。気分転換したいというのもあったし、自分の悩みの原因は「瞬間的な判断力が不足していることではないか」という仮説があり、こういったFPS・TPSゲームで判断力を鍛えられるのではないかと思っていた節がありました。
冷静に振り返れば疲れていたなと思いますが、そうしてゲームにハマっていきました。
学び1. 瞬間的な判断力は、経験と思考の積み重ねから生まれる
それなりにゲームを上手くなりたいと思って、上手な方やプロゲーマーの方の配信や動画を見るようになりました。見るようになって分かったことは、(当たり前かもしれませんが)上手な方やプロはめちゃめちゃ長時間プレーしているし、試合や大会ではしっかりと振り返りや議論をしているということでした。大量にプレーし、振り返って議論して試行錯誤することが、いざという時のクリエイティブな判断に繋がっていくのだなと思いました。
特に印象的だったのが、何人かが共通して「何も考えずプレーしていると上達しない。次の試合に向けて何かひとつでも良くすることを決めて、それを意識してプレーする」という話をしていたことです。
(ここで「ゲームで判断力を鍛えられるのでは」という仮説は崩れ、「仕事の判断力は仕事の積み重ねで鍛えていくしかねーな」という結論に至ったわけですが、もうゲームにハマっていたこともあり、今に至るまでゲームも続けています。)
仕事に照らすと、打ち合わせで上手くいかなかったとしても、より上手く進める方法を振り返り、次はもっとより良くする点を見出し、再度試す、というサイクルを繰り返していく。打ち合わせに限らず、エンジニアリングや採用の仕事などにも共通する習慣になっています。
学び2. 再現性が高く、かつ改善可能なポイントを見出す能力を磨く
ひとつめの学びを元に、改善点を書き出しながらゲームをプレーしていくわけですが、いくつかの難しさに気づきます。特にAPEX Legendsのようなバトルロイヤルのジャンルのゲームで、
直面するシチュエーションが様々で、改善点として書き出していたことが役に立つ状況にならない
そもそも勝ち目のない状況に追い込まれてしまって、改善点が見出せない
というようなことが起きます。「何を良くするのか」というポイントを見出す。汎用性・再現性が高く、改善可能な点を見出せること自体が、一つの能力だと思いました。そうすると、より自身にとって効果のある改善点を見出せるようになる、というサイクルを積み重ねていくことになります。プロゲーマーやプロゲーミングチームにコーチが就くことがありますが、このサイクルをより早く・効果的に回すために必要なのだろうなと考えています。
また、どのような改善点がより良いプレーに効くのか、というのも振り返っていくうちに、自分の思考の癖にも向き合っていくことになります。
このような考え方は、そのまま仕事に役立っています。
学び3. 勝てる状況を作ってちゃんと勝つ
これもまたAPEX Legendsのようなバトルロイヤルのジャンルで痛感しますが、敵チームと勝負になった時に、お互いの体力状況やポジションで有利不利が決まっていて、勝つべくして勝つ・負けるべくして負けるということがあります。簡単に言ってしまえば、孫子の兵法の「彼を知り己を知れば百戦殆うからず」に尽きるのですが、Apex Legendsはこの言葉を改めて実感できるゲームです。
エンジニアが関わる仕事の場合、勝ち負けが明確に出るようなものは多くないですが、スムーズに合意形成に至ったり、より良い意思決定に至ることなど、より望ましい結果を目指していくことに適用できると思います。仕事では、事業状況・事業の方向性・お客さんの反応・社内外で関わっている方々の関心事などなど(もちろん技術に関わることも)を知っていれば知っているほど、適切な提案や進め方につながっていきます。自分だけでは分からないことを仲間の力も借りながら情報を集めて検討し、ゲームと同様の有利な状況を作っていく。
逆に、情報が少ない状態で意思決定や合意形成をしなければならないときもあり、そのようなシチュエーションが不利な状況・リスクをとっている状況であるという理解ができたのも良かったです。そういうときは、いわば「負け回」と割り切って、まず情報を得るための動く、と捉えられるようになりました。
ゲームの場合は、不利な状況をひっくり返すようなプレーが映えるし興奮しますが、仕事の場合は、情報をしっかり集め、安定して勝つ(望ましい結果を得る)ことを目指したいです。
おわりに
肝心のゲーム自体はあんまり上手くなっていませんが、こうしてゲームのおかげである程度上手く仕事ができるようになりました。別の分野から学びを得るのも大事なんだなあと思いました。
一番やりこんで学びを得たAPEX Legendsには感謝しています。来年も札幌で世界大会があります、楽しみですね。
おわり。