この記事はこの記事は「Advent Calindar2023」の3日目の記事です。
今年挑戦する「#AdventCalindar2023」のテーマは 「2023年にやってみたことを振り返ります」です。
詳細については下記を参考にどうぞ。
はじめに
初めまして。@karin_tea と申します。
前回の Advent Calindar2023 は、「弊デア表彰式2023」でしたね。みなさんも、表彰式を執り行う際には、ぜひわたしをご招待いただけましたらと思います。
3日目の今日は、わたしから「今年観た映画の話」をしたいと思います。なお、公共の電波や配信で観た映画やを含めてしまうと、今年の内容を思い出しきれそうにないので、今回は 映画館で観た映画 に絞っています。これ以降、今年見た映画は少なくとも25日までは増えないはず。
※本記事は、映画のネタバレを含むおそれがありますので、以降の閲覧は自己責任でお願いします。
極力、致命的なネタバレはないよう、心がけたいと思いますが、ネタバレ判定は個人によるものであることをご了承くださいませ。
RRR
舞台は1920年、英国植民地時代のインド
英国軍にさらわれた幼い少女を救うため、立ち上がるビーム(NTR Jr.)。 大義のため英国政府の警察となるラーマ(ラーム・チャラン)。
熱い思いを胸に秘めた男たちが”運命”に導かれて出会い、唯一無二の親友となる。
しかし、ある事件をきっかけに、それぞれの”宿命”に切り裂かれる2人はやがて究極の選択を迫られることに。
彼らが選ぶのは、友情か? 使命か?
映画の公開が昨年であること、そしてもはや「RRR」と「ナートゥダンス」を知らない人などいないだろうと思いますので、説明不要かもしれません。“ナートゥ”をご存じか?
観に行く決意をしたのは、RRRの予告を映画館で観たときだったのですが、
インド映画史上最高の製作費7200万ドル(約97億円)をかけた
みたいな紹介をされていたので、当時、まだ映画本編が始まっていないのに予告だけでテンション爆上がりでした。7200万ドルのインド映画でインド映画デビューするのは今しかない、と意気揚々と乗り込んだはずです。映画館でドルビーサウンドが最初に場内に流した、あの壮大であり神秘的であり力強くあり美しくもあるあの歌に引き込まれた瞬間を、わたしは忘れない。
こんなひとにオススメ
元気をもらいたいひと
心にともしびをもやしたいひと
意地悪な上司に「そんなことも知らないのか」と言われたときのカウンタースキルを身につけたいひと
すずめの戸締まり
九州の静かな町で暮らす17歳の少女・鈴芽(すずめ)は、 「扉を探してるんだ」という旅の青年・草太に出会う。 彼の後を追って迷い込んだ山中の廃墟で見つけたのは、 ぽつんとたたずむ古ぼけた扉。 なにかに引き寄せられるように、すずめは扉に手を伸ばすが…。
映画の公開が昨年であることと、そしてあの新海誠監督作品であることから、我が国に知らない人などいないだろうと思うので、やはりこちらも説明不要かもしれません。
SNSに「すずめさん」と一緒に「そうたさん」の名前が並び始め、何でだろうと思ったらどうやらたくさんの戸締まり済みの方があふれるパッションを抑えきれない作品であるらしいことがわかったので観に行ってきました。
おそらく、履修したわたしがつぶやいた名前は「環さん」だったと思います。
こんなひとにオススメ
旅をするのが好きなひと
人間と人間の間にある「絆」の物語に惹かれるひと
玄関扉の鍵を締めるのを忘れないようにしたいひと
一度で良いからオープンカーに乗ってみた気分を味わってみたいひと
Winny
2002年、開発者・金子勇(東出昌大)は、簡単にファイルを共有できる革新的なソフト「Winny」を開発、試用版を「2ちゃんねる」に公開をする。彗星のごとく現れた「Winny」は、本人同士が直接データのやりとりができるシステムで、瞬く間にシェアを伸ばしていく。しかし、その裏で大量の映画やゲーム、音楽などが違法アップロードされ、ダウンロードする若者も続出、次第に社会問題へ発展していく。
次々に違法コピーした者たちが逮捕されていく中、開発者の金子も著作権法違反幇助の容疑をかけられ、2004年に逮捕されてしまう。サイバー犯罪に詳しい弁護士・壇俊光(三浦貴大)は、「開発者が逮捕されたら弁護します」と話していた矢先、開発者金子氏逮捕の報道を受けて、急遽弁護を引き受けることになり、弁護団を結成。金子と共に裁判で警察の逮捕の不当性を主張するも、第一審では有罪判決を下されてしまう…。しかし、運命の糸が交差し、世界をも揺るがす事件へと発展する——。
なぜ、一人の天才開発者が日本の国家組織に潰されてしまったのか。本作は、開発者の未来と権利を守るために、権力やメディアと戦った男たちの真実を基にした物語である。
「わたしたちはなぜ歴史を学ぶ必要があるのか?」の答えは諸説あると思いますが、「知っていれば悲劇を繰り返さずに済むため」もその一つであるように思います。先人達の歴史が続いた先が現代ですものね。
奇しくも、映画『Winny』の公開は、あのCoinhive事件の最高裁で無罪判決が出てすぐだったものですから、本当にもどかしい思いでいっぱいでした。映画なので事実と相違がある部分は多くあることは承知していますが、それでも名前だけが一人歩きしていたWinny事件を、いま現在になって、振り返る機会を与えてくれたこの映画には、感謝しています。
こんなひとにオススメ
インターネットがすきなひと
『Winny』の名前だけは聞いたことがあるひと
Coinhive事件に関心を寄せているひと
どうして「包丁で人間を刺したひと」ではなく、「包丁を発明した」ひとが有罪になってしまったのか知りたいと思ったひと
Collar×Malice deep cover
20XX年。謎の組織【アドニス】による連続凶悪事件が、新宿の街で立て続けに起こる。
――通称【X-Day事件】。
危険な街となってしまった新宿で、地域の安全のために日々奔走していた警察官の【星野市香】は、ある夜、何者かに襲われ、毒が内蔵された首輪をはめられてしまう。
混乱する星野は、独自で【X-Day事件】を追う元警察組織所属の男性たちと共に捜査をすることに。
そのさなか、新宿区から流出した拳銃絡みの新たな事件が発生し、捜査指揮を執るために警視庁から監察官が派遣された。
彼の名は、【拾和ミツル】。
様々な想いが交錯する中、星野たちは事件に立ち向かうことになるが――
ゲームが原作の映画ということで、原作ファンであるわたしは小躍りして何度も劇場に足を運んでは、動いてしゃべってくれる星野市香に魅了されて帰ってきました。
また、映像の小ネタのいろんな箇所に原作を知っている人に向けたこだわりやお返しがあって本当によかったです(ゲーム開始時の選択画面、エノキとワカメの味噌汁、キャストさんの変わらない演技)
そして新キャラクターの【拾和ミツル】ですよ。
どうして彼はゲームいなかったのか。どうして彼は他の男性陣と違って星野市香と恋愛するルートが構築されなかったのか。前後編を見終えることでカラーマリスの新しい側面が見えましたね。
この映画を「原作を知らない人でも楽しめる」……とはいいません。
「Collar×Malice」はNintendo Switchで遊べるようになったので、みなさん、どうぞよろしくおねがいします!
こんなひとにオススメ
ファンタジー日本(ファンタジー新宿なのですが)がすきなひと
刑事モノ、事件モノがすきなひと
「自分の正義とは何か」を見つめ直したいひと
名探偵コナン 黒鉄(くろがね)の魚影(サブマリン)
毎年行事になっているのでコナン映画は観に行っています。今年ももちろん観に行きました!
映画の表題は「サブマリン」なのですが、この映画で一番みんなに見てもらいたい一押しシーンは、 ジンの兄貴がサブマリンに乗り込むシーン です。よろしくお願いします。
おもしろいことに、映画を観た友人・知人たちに「歴代のコナン映画の中で何番目くらいに好き?」と訊いて回ったのですが、面白いことにわたしの周囲は同じくらいの順位でした。
こんなひとにオススメ
原作「名探偵コナン」を読んだことがあるひと
黒ずくめの組織とのアツいバトルが観たいひと
灰原哀ちゃんの初登場シーンと現在を生きる灰原哀ちゃんの相違を証明したいひと
スクリーンで大活躍するキールさんを目に焼き付けておきたいひと
探偵マーロウ
アメリカ・ロサンゼルスに事務所を構える探偵フィリップ・マーロウ(リーアム・ニーソン)を訪ねてきたのは、見るからに裕福そうなブロンドの美女クレア(ダイアン・クルーガー)。「突然姿を消したかつての愛人を探してほしい」依頼を引き受けたマーロウだったが、映画業界で働いていたというその男はひき逃げ事故で殺されていた…!? 捜査を進めるにつれ謎が深まる“ハリウッドの闇”――探偵マーロウが辿り着く真実や如何に。
しれっと予告動画を載せましたが、実はこの映画はタイトルだけで観に行ってきました。
とにかく、探偵マーロウは、 アツいハートを秘めたハードボイルド探偵とミステリアスなブロンド美女 の物語である。そしてこれだけでわたしの好きなポイントがすべて的確に表現されている。これ以上の言葉は本当に必要だろうか。いや、必要ないに違いない。
こんなひとにオススメ
アツいハートを秘めたハードボイルド探偵がすきなひと
ミステリアスなブロンド美女がすきなひと
「真実とは何か」を見つめ直したいひと
ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー
ニューヨークで配管工を営む双子の兄弟マリオとルイージ。
謎の土管で迷いこんだのは、魔法に満ちた新世界。
はなればなれになってしまった兄弟が、絆の力で世界の危機に立ち向かう。
そうです。あの、任天堂の宮本茂さんが、映画に携わった、任天堂とタッグを組んだ映画!
任天堂およびマリオの説明は不要かと思いますが、マリオのファンだけではなく、あの任天堂が制作した映画、というだけでも観に行く理由になるのではないでしょうか。映画という媒体で、任天堂がどんな答えを見いだしたのか、それを観るだけでも面白いです。そして間違いなく、任天堂ならば楽しませてくれるはずだと期待してしまう映画です。
個人の意見としてですが、この映画は任天堂を知らないひとでも楽しめる映画だとは思いますが、マリオシリーズで一度でも遊んだことがあれば、必ずその作品を思い出すネタが見つかるんじゃないかと思っています。
こんなひとにオススメ
マリオと遊んだことがあるひと
任天堂のデザインや戦略といった研究が趣味なひと
4DXで観るべき映画を探しているひと
君たちはどう生きるか
あの「宮﨑 駿」監督の、あの「スタジオジブリ」が、「広告を一切出さずに映画を公開した」。
かつてこんなにも気になった映画が他にあったでしょうか。わくわくしているのにも関わらず予告という先入観なしで映画に臨むことができるという貴重な映画体験を得られました。
こんなひとにオススメ
ジブリ作品のいずれかを好きだと思ったことがあるひと
ジブリ作品の「これがジブリ作品だよね!」を浴びたいひと
味わった映画を咀嚼することがすきなひと
SAND LAND
魔物も人間も水不足にあえぐ砂漠の世界<サンドランド>。
悪魔の王子・ベルゼブブが、魔物のシーフ、人間の保安官ラオと奇妙なトリオを組み砂漠のどこかにある「幻の泉」を探す旅に出る―。
そうです、原作・鳥山明先生の漫画「SAND LAND」が映画になりました。
鳥山明先生ご自身が漫画「SAND LAND」に対するコメントをした際、「描きたいものだけを描いた漫画だ」みたいなニュアンスで仰っていたのが印象に残っています。そして実際に蓋を開けてみれば、SAND LANDは鳥山明先生の魅力あふれる「魔族」「機械」「おじさま」がこれでもかというほど描かれており、そしてアニメーションになったことでこのうち「機械」が息を吹き込まれたかのように動くのが本当に感激です……映画って、たくさんのスタッフの力があわさって作られているんだよなぁ。
こんなひとにオススメ
大団円がすきなひと
職人のこだわりを見るとにこにこするひと
人間と魔族という異なる種族であっても仲良くできる日は必ずくると思っているひと
ミステリと言う勿れ
なんと原作もドラマもなにもしらずに観に行ってきました。フジテレビ系列だったのですね。何も知らなくても楽しめるのでだいじょうぶです!
この映画でわたしが一番印象に残った名台詞ですが
「あなたもカバだったんですね」
です。確かそんなニュアンスだったと思います。とあるよくある台詞に対する主人公の返しの台詞なのですが、このチョイスとあの映像が、どうして出てきたのだろうかという衝撃でした。
あと最後のシーン、わたしはてっきり携帯電話を投げ捨ててエンディングになると思っていたのですが、全然そんなことにならなくてショックでした。原作を知っている人に尋ねたところ「彼のことは何もわからない」と言われてしまったので、ご意見お待ちしております。
こんなひとにオススメ
「犬神家の一族」という言葉に惹かれるひと
主人公役のかたの天然パーマが地毛なのか被り物なのか気になっているひと
自分がカバであるかどうか確かめたいと思ったひと
翔んで埼玉~琵琶湖より愛を込めて~
フジテレビ系列だったのですね!?(※2回目)
この映画については、わたしから語れることはそう多くはないです。というわけで、以下の記事をご覧ください。
「昨日監督から『埼玉がおかしなことになっているんだよ。映画館1つで何回、上映していると思う?』と聞かれまして。僕が予想した数字を遥かに超えて、
「滋賀はもっとおかしなことになっていて、
といったことが明かされています。
映画館が盛り上がっていると思うと、なんだか嬉しいきもちです。
わたしは 制作陣の熱量を宣伝する作品が好き です。もちろん、すべての作品には制作者の熱量が存在していることは承知しているのですが、それを表に出してくれる作品っていいですよね。
最後に一つだけ。 藤原紀香、最高でした。
こんなひとにオススメ
前作で「翔んで埼玉って埼玉のことわからないと面白くないじゃん?」と思っていたひと
「本気の茶番劇」を浴びたいひと
キャストさんのインタビュー記事を読んで興味をもったひと
おわりに
「2023年にやってみたこと」ということで、今年観た映画を振り返ってみました。最初は少ない数だと思いこんでいたので簡単に書き終わると思って始めたのですが、蓋を開けると思いだし忘れていた映画があれもこれもと出てきて、びっくりしました。
こうして、ウェブサイトをずらっと並べただけでも、それぞれ十人十色でちょっとおもしろいですね。
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