必要な威嚇と、自衛のお守り

かすみ
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公開:2024/9/26

いらすとやさんからお借りしたベニテングダケ

むかし、ベニテングダケが好きだったことがある。いかにも毒キノコ、って感じの赤いやつ。キノコガチャを何回かして、やわやわのストラップが出てきてウキウキだったくらいには好きだった。なんで好きだったのかなとは思い出せないけど、毒だぜ!ってひとめでわかるあの色に憧れてたのかもしれないなあと思って。同じ理由で毒図鑑みたいなのを読んてだこともある。または厨二だったかも。科博の毒展、行きたかったなあ。

あと毒だとしても適度な量であれば薬だとかいうし、そこら辺の見極めみたいなチャレンジはしてた。好きだった。どこまでお酒飲んだらべろべろだからその手前でやめようとか。倒れるまえの限界は知っておきたいというか。体力の限界とか。集中力とか。だいぶ体力はおちて、もうあのときの限界よりも手前の位置なんだろうけど。

反抗心とスライムとわたし

社会人生活をするなかで、もともと小さかったわたしの牙(反抗心)は使うことがほぼなくなってしまった。会社には動きやすい服で行き、決まった時間に休憩をとる。アクセサリー禁止。なんとなく、この頃わたしの元気がなくなったのかなと思う。変わった柄の靴下を履くことと、新作のお菓子をみんなでわいわい食べること(あるいは、ひとりで味わい噛みしめること)が心の支えだった。

あるとき仕事が増えた。人員配置の変更と、単純に仕事量の増加。それから、めんどくさい手続きが増えた。もちろん上司にも考えがあるし言わないほうがいいこともわかっていた。下っ端がやりにくい仕事で、上はやりやすい仕事なんてあるのかなと今でも思う。それならルート整理して、少しでもみんなやりやすい方向にすればいいのになあ、なんて。仕事が増えるなら、せめて手続きは簡単にしてほしくて話をした。上司はしばらくだから我慢して、みたいな感じ。しばらくっていつだろう、と思いながら体を壊して会社を辞めた。

反抗する同時期くらいに、自問自答ファッションに出会ってコンセプトをいろいろ考えていた。なにがしたいか、どうなりたいか。全然わからなかった。仕事が嫌だけど次々と降ってくるから片付けないとと頭は回らず、休みに何かをしたいなという気持ちもなくなってきた。今思えば、軽い鬱だったかも。とにかく寝た。

あるとき、もう何もできないなら、スライムになりたいと思った。くらげにもなりたかった。なにかやわやわと、漂うなにかになりたかった。そんなときにできた、今のコンセプトスライム。頑張ることをやめよう、あるがままでいようの意味も込めている。自分の半生の映画を作るとしたら、エルレの風の日にしたい。あとWEST.のアンジョーヤリーナ。

出会い

自問自答ガールズのこいぬちゃんさん、という方のポストでカニピアスをみて、かわいいなと思うと同時に大きいな。おもしろいなと思った。心が動いた。

(画像はカニ)

白エビの繊細さに惹かれたり、鳥やおおきなホオズキみたいなピアスをぼんやりと見た。先日大きいイヤリングつけたら強いねと言われたんだけど、強くなるならこれくらい付けても楽しそうと思った。

服はなんとなくベーシックなクローゼットが出来ていて(スライムは衣服を身に着けないけど、締め付けるものは着ないと思ったので着てて苦しくないクローゼットになった、ゆるやかに更新中)、靴下でアクセントを入れたいなと思っていた。フルレングス多くてアクセントになるようなならないような、運用しながらどうしようかなと思っていたらこんな出会い。よくエビ食べてるって言われるしなあ。エビ?花?草?どれもかわいくて、候補が絞れない。

お店のポップアップは先日終わったばかりで予定もなさそう、合わせてみたいけど難しいかー。とひと晩寝かせて。次の日の朝、暫定サイズを耳に合わせて違和感ないか確認。長いイヤリングはあんまりないから、定規で測って付箋を耳に貼る。悪くなさそう。ついでに一晩寝たらこのデザインと色がいいと明確になる。違うものも見た。絶対これがよかった。

試着してからとは思ったけど。なんとなく確信もあったし、ほしいと思ったので買うことにした。買うためのいいわけもいっぱい出てきたし。これほしい理由を自分に言い聞かせてたから、買ってもいいでしょう。

箱のふたもかわいい

こちらを買いました。両耳。わたしにとってまぶしく鮮やかな色。わたしにはどちらかというと緑よりも水色っぽく見えて、下向きの花だからスライムとかくらげの形にも見える。花としてはあまり見ない色、鮮やかできれいなんだけど、自然には見かけないどこか警戒色のようで、心踊る色。

耳につけるとまた雰囲気が変わって良い感じ。警戒感は控えめになるけど、なんか大きいのついてる!みたいな感じ。なにあれ!が近いかな。大ぶりのアクセサリーは苦手なんだけど、刺繍の軽さのおかげか耳が痛いことはなくて、揺れるのもかわいい。

必要な威嚇で自分を守る

基本的にわたしは人と争いたくないので、どうやって穏便に切り抜けようかなーと思っている。めんどくさいし。コンセプトのスライムもそんな感じ。とろけて隙間に入る。いままでめんどくさいことはあははって作り笑いで過ごしていたけど、威嚇で遠ざけられたらその方が楽だなーと思ったりした。前は威嚇さえも嫌だったけど、自分のために戦うことも必要だなってわかったから、戦うまえに戦いを避ける術も必要かなと思った。服がベーシックで、耳には鮮やかな色。ぱっと見威嚇には見えない心のお守り。うん。よさそう。わたしのテンションも上がるのでいいことだ。

戦うことも必要だけど、必要以上に戦う必要はない。喧嘩を売る必要もない。わたしはどちらかというと温厚に見えるようで、旅行先で道を聞かれたり仕事先ではちょっとナメられたりしてる感じはある。必要以上に争わないし、わたしの威嚇は自分を守るため。戦う元気は身につけるものからもらうことにする。ちょっとした決意。

水濡れ厳禁なのと箱にいれて保管をがんばりたいな!ちょっと近寄りがたくて繊細でかわいい子だ!よろしくね。

かすみ

@kasum
ふわふわ生きていたいひと。つれづれに。自問自答ファッションに少しずつ足を踏みいれている。コンセプトは【いろんな可能性を育て、余裕を大事においしく味わうおとなスライム】→【流されずに自分で風をよんで楽しい方へ向かう気球】