『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』

katsuhisa__
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テレビ版をぜんぶみた。以下ネタバレあり。

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「この作品が何を描いている作品かを一言で表現して」と言われると、見た人によってまったく異なる回答が出てくると思うんだけど、僕は人間がトラウマを抱えながら生きていく葛藤と、それが吐露や仲間によって救われていく作品だと思った。

救われるって表現は自分でも少し違和感があるけど。

とくに終盤の10話、11話が秀逸で、あの2話があることによって、登場人物たちの葛藤が一気にはじける感じがしたし、それまでの行動の理由が垣間見えるような演出になっている。

この作品がおもしろいのは、単に個人が抱えるトラウマというだけでなく、集団が抱え、かつ互いの人間関係と絡み合うトラウマを扱っている点だろう。

だからこそ最後のシーンは仲間みんなで抱えていたトラウマが "みんなで" 救われたのだろうな、と思っている。

最近は岡田麿里さん監督作品で見れていなかったものを見ている。

今回で5作品目でしたが、個人的には扱うテーマになんとも言えない良さがあってすごくすきでした。