『哀れなるものたち』

katsuhisa__
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誰しもが今の頭脳を持ったまま、子ども時代に戻ることを考えたことがあると思うが(本当か??おれだけ??)、本作はその逆。子どもの頭脳のまま大人の姿になり、冒険をしていく。

こう書くとワクワクするストーリー展開を予想するかもしれないが、どちらかといえば素直に生きることによる残酷さ・狂気の側面を描いているように感じた。

終盤にかけてエマ・ストーン演じる主人公が自分なりの生き方に近づいていくが、そこに至るまでが狂っている。

ただ、人に言えたものじゃない過去の自分なんてものは本作ほどでなくとも抱えている人は多いだろう。

そう考えるとみんな狂っているし、本作でいうところの "モンスター" なんだと思う。

残酷さや狂気は感じるが、僕は見終わってスッキリした。

映画としてはエマ・ストーンの演技がとにかく印象的。圧巻でした。