FCで先行公開されている「WE ARE」を聞いた。
「誰かの為に泣けるなら 素敵なことじゃないかな」が好きな歌詞だった。
ファンとして好きな人や物のことを思って泣くとき、なんで他人のことでこんなに泣いてるんだろうと思う。でもそれは決して愚かなことではないんだな。もちろんそれで攻撃的になったり行き過ぎたりするのはよくないけれど。
「無理して頑張って笑うとか 誤魔化す必要はないさ NOW」もうるっときた。1番はたぶんエイトさんが歌っていて、あの明るさでそう言ってもらえているような気がして励まされた。
自分のオタクスタンスはtimelessの「今は嘘だっていいから笑っていたいよ」なので、無理してでも嘘でも笑っていたい。これは別にメンバーのため的な綺麗な理由ではなく、通りすがりの人に「なんかファン同士が揉めてるな」とか「ファンにいろんなこと言われてるグループだな」と思われたくないという自分自身のエゴゆえに。
でもまあ寂しいときは寂しいし、無理できないときは無理できないんだよなあ。それをどこでどうやって昇華するかは別として、その気持ち自体を否定しなくていいよなと思った。
いやまあSexy Zoneもそう言い続けてくれているんですけどね。でも大好きな人たち自身にそう言われるのと、人生の大先輩のようなグループの歌声でそう歌われるのは少し違う。逆に後者のほうが変な意地を抜きにしてスッと入ってくる。Sexy Zoneに関しては好きゆえに意地っ張りになってしまうときがあるのです。絶対泣かずに見届けたいとか、絶対笑って送り出したいとかね。
歌の話に戻る。
timeleszのパートはたぶん「どんな痛みも どんな憂いも 同じものはない Oh」のところ。なんというか……そうだよなあと思った。
自分がSexy Zoneを応援できたほんの数年半の間でもさまざまな痛みや憂いがあった。並行して他のアイドルを好きでいる中で、そして仕事・私生活で、いろんな痛みや憂いがあった。でも「あのときこうだったからこう」と完全に当てはめることはできなくて、痛みも憂いもそれぞれの形をしていた。
だからこれまでの経験を引っ張り出して今感じている痛みや憂いをなんとかしようとするのではなく、今ここにあるものとちゃんと向き合わないといけないなあと思った。自戒。
転調前の「必ず夜は明けるよ」は「よ」の歌い終わりが風磨くんっぽいなと思ったけれどどうだろう。
ちょうど今日、PAGES以降のSexy Zone楽曲は夜明けを待ってる系の曲が多かったよなあと思っていた。以前もそんなような話を書いた。
けれど今はもう夜明けを待っているというより茨の道を歩んだとしても夜明けを引っ掴みにいこうとしているように見える。
今までだってただ待っていたわけではないけれど5人であることを守ることに必死だったような気もする。少なくとも自分は折に触れて5人であることを確認して大事に守ってきたような感覚がある。
でももう守りのフェーズを出たのかもしれない。もちろん博打ばかりはできないし求められたことをしっかりやり遂げる必要はある。けれど、5人であることを必死に守るのではなく、5exy Zoneを美しく箱にしまって次に走り出す。そんな日々が始まっているように感じる。
今のtimeleszおよび5人には、一周回って「完全マイウェイ」「勇気100%」「Shout!! 」「24-7〜僕らのストーリー」あたりが似合う。リリース当時とは違う、大人になって経験を重ねた上で改めてまっすぐに歌ってくれそうだなと思う。単にまぶしいだけではない状況の激しさを反映するなら「O.N.E〜Our New Era〜」とか。
ちなみに最近脳内に流れているのは「一歩ずつ〜Walk On The Wild Side」です。
僕らが今より強くなるために
We're walkin' on the wild side
険しい道を行こう
夢に向かい 夢を信じ 本気で生きれば
きっとこだまのように何かが返る
これには聡ちゃんの投稿の影響もある。
個展のときから「いばらの道」は印象的だった。「らしさ」探しを繰り返す中でどうしても手放せない「黒」が見つかる。それがあの黒い道なのかもしれない。個展の感想を書いたときはそんなことを思っていた。
一度手に取ってみて、違うかもと思ったら次の「らしさ(らしきもの)」に手を伸ばす。やっぱりこっちかもと思ったらもう一度拾ってみる。その繰り返しの中でどうしても手放せない「黒」が見つかるのかもしれない。それがあの黒い道なのかなと。
「『らしさ』を言い訳にせず、相棒にして」だと都度の選択が多く、それこそ「いばらの道」かもしれないけれど、そこを進んでいるのが聡ちゃんなのかな。そんなことを思いながら見ました。
3/31に5人は赤い薔薇を置いた。timeleszの今後に広がる茨の道は薔薇の棘かもしれないし、薔薇ではないものの棘かもしれない。どんな茨の道かは分からない。
でも「その棘が刺さろうとも 歩いていく あなたと この"未知"を」と、大切な「STAGE」のフレーズを思い浮かべる。その道を好きな人たちが選ぶのなら一緒に歩きたい。まだどんな距離感になるかは分からないけれどこの先に広がる景色を見たい。
これが書き残しておきたい、あの発表からまもなく1週間になる今の気持ち。