『ドラマプランニング』@本多劇場

kawa
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公開:2025/10/2

『ドラマプランニング』を見ました。初めての本多劇場。

下北沢自体、あんまり行ったことないんですよね。観劇とライブで何回か。10回行ったことはないと思われる。

そんな不慣れな街で初めましての劇団の公演を見ることにしたのは、原くんが出演すると聞いたから。自分はチケ取り敗退だったのですが、運良く家族が一般でチケットを取ってくれまして、ありがたいことに見に行くことができました。

※以下ネタバレあり


まず、ほんっっとうに面白かった。ストーリーが面白かった。次回公演は3月らしい。スケジュール合わせたいな。

物語としては、ドラマのプロデューサーである青野が主演のマネージャーや原作者、脚本家など関係者とのすり合わせに尽力するというもの。それぞれの思いはすれ違ったまま、時間だけは進んでいく。その上余計なトラブルまで発生する(キャスティングP……)。

全員が納得するものなんて作れないのでは。もうここで終わらせるほうがいいのでは。そんな空気になる中で最後まで諦めない青野がカッコよかったです。

終盤まですり合わせできる気配は全く見えない。「これってオチつけられるのか……?」と観客目線、いやもはや入り込みすぎてドラマの関係者目線で思ってしまったが、そこでなんとかオチを見つけられるのがこの作品の面白いところ。

物語の最後で、青野は原作や関連作品、これまでの原稿を見返し、全員の意見が食い違っているシーンを発見。そこをどうするかを話し合おうと提案する。

こうやって文字にすると「まあ食い違っているところをすり合わせたら上手くいくよな」と思うかもしれない。

ただ、上手くまとまればいいやと思っているエグゼクティブやよしなにまとめるスキルを蓄えてしまった大物脚本家も交えながら熱いすり合わせをするのは難しい。「いい作品を作りたい」という情熱が燃えている人と乾いている人たちは、作中の言葉を借りれば情熱の「層」が異なる。

それでも青野は熱く語り、全員を巻き込んでいく。青野の熱い思いが情熱の「層」の異なる関係者を原点に引き戻していく。その瞬間がとてつもなくグッときて涙が滲んだ。自分もそんな風に働けているだろうか、などと考えもした。別にエンタメ関係の仕事じゃないけど。

きっとそんなふうに上手くいくことばかりではない。情熱やすり合わせで解決しないこともある。実際、作中でもそういう話があった。

しかしあまりにも青野が熱く、そして共鳴した関係者が熱いものだから「フィクションらしいハッピーエンドだね」と白けた気持ちにならない。これは本当に役者さんたちがすごいと思う。観劇中はこちらも入り込んでいるからすごいとすら思わないんですけどね。

見終わってすぐに「役者さんがよかった!」と思わなかったことが、この作品の面白さを表しているところだなと思います。個人的には見終わってすぐに役者の演技に言及したくなる作品ではなく、作品の話をしたくなる作品が好きです。

あー、こういう体験がしたくて観劇に行くんだよなあ……と思う作品でした。配信でも見るぞ〜!

@kawa09231116
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