「プログラミングが好き」では、ないのかもしれない

kawamataryo
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消防士からエンジニアになった理由を聞かれた時、「プログラミングが好きだから」とずっと説明してきた。

でも、最近自分のキャリアを振り返っている時にふと、自分はプログラミング自体が好きなわけではないかもと思い始めた。

そもそもプログラミングが好きだと思った理由は、「休日でも暇さえあればコード書いているから」だったが、自分が本当に熱中してコードを書いているときを思い返すと、何か作りたいものがあってそれを開発しているときだけだった。

逆に、作りたいものもなく、単純に技術の勉強のためにコードを書くとか、公式ドキュメント・技術書を読むとか、競技プログラミングをひたすら解くとかは正直かなり苦手。

なので、自分はプログラミングが好きというより、

「誰かの課題を、解決するツールを自分で考えて作る過程、そのツールを使って喜んでくれる人を想像すること」

が好きなのかもしれない。プログラミングはあくまでその手段。

少し深ぼると、

  • 誰か

    • 自分を含む、自分と関係のある人(直接でなくとも反応を想像できる人)

    • 今までだと家族、同僚、コミュニティ、特定のツールのユーザーとか

  • 課題

    • 大きい小さいは特に問わず何か困っていること

    • 自分で対応できる範囲なので、小さなものが多い

  • ツール

    • 課題を解決する仕組み。今のところソフトウェアが主

  • 自分で

    • 自分が主体となっているのが大事。他の誰かが考えた仕組みでも、自分が主体となって作れていればOK

    • けしてチーム開発が嫌いというわけではない。むしろ好きな方だと思う。会社のチームでスクラム開発するのは楽しいし、とても学びがある。ただ、本当に熱中して時間を忘れて取り組めるものは?と聞かれると、自分で考えたものを形にしている個人の開発だったりする。

  • 喜んでくれる人

    • 作ってる時の楽しさの一部は、それを使って驚いてくれる人を想像することからくる気がする。だから反応ないとやはり寂しい。反応もらえるように広報も頑張る。ただ、これは承認欲求の表れなので、あまり良くないのかも・・

ずっとフロントエンドエンジニアと名乗ることに違和感を持っていた。その根っこもこれがあるのかも。

フロントエンドの発信が多いのは、課題解決のツールと利用者のインターフェイスになる大事な部分だから。別にHTMLやJSやCSSでデザインを組むのが好きというわけではない。そこを極めたいとも思ってない。

以前は、「エンジニアたるもの専門性を持たなくては・・!!俺はフロントエンドが得意なはず・・頑張らな・・」と無駄に使命感を持ち、無理に強がり、出来ない自分に不安になることが多々あったが、目指すべき所がわかったら少し不安が軽減された。

あとは、この好きなことを続けつつ収入を得る手段を考えたい。

何エンジニアになるんだろう?

もしかしたら、直接プロダクトを作る仕事よりCREとか情シスとかの裏方ポジションで社内・社外のちょっとしたツールを作るとかの方が、より楽しんで仕事できるのかも。

それっぽいことをやっている人にいろいろ話を聞きに行きたいな。

@kawamataryo
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