有名な人が自分の過去について「この経験があったから今の私があります」みたいに語っていることがある。例えば、「有名な社長と偶然会い、気が合って一緒に仕事をするようになり、でかいビジネスにつながった」…とか。その人は現在は有名になっていろんな社長に会える立場なのだが、それでも最初の出会い・最初の成功が重要だったことを強調する。
こういうのを個人的に「ボス戦(昇格戦)」と表現している。なにか大きな経験をすることで、その後は新しいステージに進めるようになる。前述の例では、最初に会った社長とのコネクションをものにしたことで昇格に成功したのだ。ステージが進むと、モブ敵でも以前のボスと同じくらいの経験値を払い出すようになり、経験値効率が大幅に上昇する。より先のステージで稼げるようになると、前のステージに留まっている場合との差はどんどん開いていく。
他人との出会いの他にも、進学や転職、転居などがあるだろうか。場合によっては離別や災害などもきっかけになるかもしれない。
ところで、大抵の場合、ゲームのボス戦はいつ発生(挑戦)するかはプレイヤーに委ねられている。挑戦前に多少はレベルを上げるだろうし、強化に時間をかけてもボスがいなくなったりはしない。
現実のボス戦がゲームと違うのは、タイミングがわからないということ。そして、一つ逃すと次の挑戦権がいつになるのかわからない(強制イベントもあるが)ということ。一生に一度の機会はマジで一生に一度しか来ない。個人的に過去を振り返っても、でかいチャンスがいきなり来て、「今は準備が整っていない、また来年くらいにも挑戦できるかな?」とサラッと流してしまい、結局それっきり…みたいなことがあった。
ということで、ボス戦のチャンスがあれば(無謀にならない程度に)挑戦していきたいし、チャンスを掴めるように準備しておきたい。もちろん、あくまでステージを上げるための手段なので、「準備のために現在のステージでひたすらレベルを上げよう!」と拘るのはおそらく悪手。とにかくステージ自体を上げることにフォーカスしたほうが良い。場合によっては、高難度ステージを攻略中の先輩方のパーティに入れてもらえると、おこぼれで大量の経験値がもらえる可能性もある。
なんか意識高い系や効率至上主義ぽい話になってしまったが、単純に先のステージへ行ったほうが物語が面白くなりそうだと思う。もっと面白い物語にしたい、という話であった。