「いいね」争奪戦

kaz21drama
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2024年3月25日、久しぶりに松本人志がXでつぶやいた。いちファンとして感慨深い。2日後の27日、とろサーモン久保田らがYoutubeで、松ちゃんの女性問題を報道する週刊文春の姿勢をdisるラップを公開。

松ちゃんがそれをリポスト。松ちゃんのリポストはかなり珍しい。その影響もあってか28日時点で17万回再生されている。

ラップは人の秘密をハイエナのように嗅ぎまわる週刊誌の姿勢を批判するだけではなかった。当事者と「無関係」の人が表明する見解や正論、それらで広告費を稼ぐことへの醜さをdisる。

一歩引いて考えると、賛同や共有によって可視化される注目度に応じて報酬がもらえる仕組み、いわゆる「いいね」争奪戦を促す仕組みが醜さを生み出すことに気付く。とろサーモン久保田らがラップを公開したYoutubeもそうした仕組みを備える。誰も彼もこの仕組みに絡めとられるのだ。

一方、「いいね」争奪戦から距離を置きつつ、インターネットを使った情報発信やコミュニティの構築を目指すのが「しずかなインターネット」という場所ではないか。私は最近、趣味でX(Twitter)やFacebookで思いを書くことがしんどくなった。ところがしずかなインターネットには気軽に文章を書ける。その背景にはしずかなインターネットが「いいね」争奪戦から一線を画す場所であることが関係しているように思う。