こんにちは。中島です。
この記事は『HR Share Advent Calendar 2024』の7日目の記事です。
今回のテーマは「雑談」です。
いきなりですが、みなさん雑談は好きですか??
私は雑談が好きでもあり、苦手でもあります。特定のテーマに沿った雑談は楽しめるのですが、立食パーティーや交流会のような場での雑談は少し苦手です。
今回は、ourlyさんの記事を参考に、雑談の可能性について考えてみます。
▼参考記事
では、NotebookLMにまず要約をしてもらいます。
雑談の価値:イノベーション創出を促進する「ゆるい繋がり」
雑談は、一見無駄話のように思えるかもしれませんが、実は企業においてイノベーション創出を促進する「ゆるい繋がり」を生み出すために重要な役割を果たします。 情報や知識を効率的に伝播させ、多様な視点やアイデアに触れる機会を増やすことで、新しい発想や革新的な解決策を生み出す土壌を育むのです。
1. 雑談 = 効率的な情報伝播 & イノベーション促進
早稲田大学大学院経営管理研究科の入山教授は、著書『世界標準の経営理論』の中で、社内における「ゆるい繋がり」の構築がイノベーション創出に繋がると解説しています。
「ゆるい繋がり」とは、部署や階層を超えた、日常的なコミュニケーションを指します。
この「ゆるい繋がり」によって、組織内外への情報伝播がスムーズになり、多様な情報にアクセスしやすくなることで、イノベーションが生まれやすい環境が整います。
2. 雑談がもたらす「トランザクティブ・メモリー・システム(TMS)」
「ゆるい繋がり」による情報伝播を促進し、組織全体の知識を効率的に活用するためには、「トランザクティブ・メモリー・システム(TMS)」を機能させることが重要です。
TMSとは、「誰が、何の専門家か?」という情報、すなわち「Who Knows What」を組織内で共有するシステムです。
組織メンバーが「〇〇さんは××の専門家だから、彼に聞けば良い」という情報を持っている状態を指します。
雑談は、このTMSを活性化するのに役立ちます。
例えば、ランチや飲み会など、業務以外の場で雑談をすることで、普段関わることのない部署や拠点の人同士が情報交換する機会が生まれます。
その結果、「誰が、どんな知識やスキルを持っているのか」を自然と把握できるようになり、TMSが機能しやすくなるのです。
3. 雑談から生まれる企業文化
TMSをより効果的に機能させるためには、企業文化の醸成が不可欠です。
企業文化とは、組織メンバーが共有する価値観や行動規範であり、イノベーションを促進する上で重要な役割を果たします。
「変化を常態化する」ことを企業文化として掲げているサイバーエージェントは、常に戦略的に企業文化を醸成することで、組織全体のイノベーションを促進しています。
雑談は、このような企業文化を形成する上で重要な役割を果たします。
日々の何気ない会話を通して、社員同士が価値観やビジョンを共有し、共通の目標に向かって進んでいくことができます。
まとめ
雑談は、一見無駄話のように思えますが、「ゆるい繋がり」を形成し、TMSを活性化させ、企業文化を醸成することで、イノベーション創出に大きく貢献します。
企業は、社員同士が気軽にコミュニケーションを取れる環境作りを積極的に行い、雑談の価値を最大限に活用していくべきです。
おお。とてもいいまとめです。この文章だけで、雑談の価値が伝わると思います。
では、次にパーソル総合研究所が出している対話に関するレポートを見てみます。
▼参考レポート
こちらもNotebookLMに要約してもらいます。
本音を話せない最大の要因:相手への無関心
職場で本音を話せない要因として最も強く挙げられているのは、相手が自分に無関心であるという感覚です。
これは、以下のような調査結果から明らかになっています。
本音で話しにくい相手の特徴として、「自分への無関心」が最も多く挙げられている。
具体的には、「そもそも自分の話に興味がなさそうだ」「自分の話に関心を示さなそうだ」といった特徴を持つ相手に本音を話しにくいと感じている人が多い。
これらの特徴は、上司に対して最も多く感じられている。
つまり、相手が自分の話に興味を持ってくれない、真剣に聞いてくれないと感じると、人は本音を打ち明けにくくなるということです。
この他に、本音を話せない要因として、「意図しない相手に話が伝わってしまうかもしれない」という漏洩不安も高い割合で挙げられています。
これらの結果から、職場で本音を話せるようにするためには、相手への関心を示すこと、そして情報が漏洩しないような信頼関係を築くことが重要であると言えるでしょう。
無関心が本音で話せないコミュニケーションを引き起こすみたいです。では、無関心と感じさせないためにはどうしたらいいでしょうか。こちらもNotebookLMにまとめてもらいましょう。
相手に無関心と感じさせないためには
まず、相手が無関心と感じてしまう原因を探ることが重要です。過去の会話や状況を振り返り、相手に「自分の話に興味がない」「真剣に聞いていない」と思わせてしまった可能性を探ってみましょう。
その上で、以下のポイントを意識することで、相手に無関心と感じさせないコミュニケーションを心がけることができます。
1. 積極的に相手の話を聴く姿勢を示す
傾聴的態度を明確に示すことが重要です。
「最後まで話を聞いてくれる」「話したことにうなずいてくれる」「親身になって話を聴いてくれる」といった態度を示すことで、相手に「自分の話を真剣に聞いてくれている」と感じてもらえます。
相手の言葉にしっかりと耳を傾け、相槌を打ったり、質問をしたりすることで、相手の話に興味を持っていることを伝えましょう。
相手の言葉に共感する
相手の言葉に共感する言葉を添えることで、より深く理解していることを示すことができます。
例えば、「それは大変でしたね」「そう思われるのも無理はないですね」といった言葉をかけることで、相手の気持ちを理解しようとしている姿勢を示すことができます。
相手の言葉を受け止める
たとえ相手の意見に反対であったとしても、まずは相手の意見を否定せずに受け止めることが大切です。
相手の意見を否定してしまうと、相手は「自分の話を聞いてもらえない」と感じ、心を閉ざしてしまう可能性があります。
アドバイスは求められたときにのみ伝える
相手は必ずしもアドバイスを求めているわけではありません。
アドバイスを求められていないのに、一方的にアドバイスをしてしまうと、相手は「自分の気持ちを理解してもらえない」と感じてしまう可能性があります。
2. 自分自身のことを開示する
相手の話にしっかりと耳を傾けるだけでなく、自分自身のことも開示することで、相手に心を開きやすくなります。
自分の経験や考えを共有することで、相手との共通点を見つけやすくなり、親近感が増します。
ただし、一方的に自分の話ばかりするのではなく、バランスを意識することが重要です。
3. 信頼関係を築く
信頼関係が築かれていない相手には、なかなか本音を打ち明けにくいです。
日頃からコミュニケーションを重ね、相手との信頼関係を築くことが大切です。
相手を尊重し、誠実に接することで、徐々に信頼関係を築いていくことができます。
4. 組織文化を見直す
個人の努力だけでなく、組織全体で本音で話しやすい文化を醸成していくことも重要です。
例えば、上司が率先して部下の意見に耳を傾けたり、気軽に相談できる雰囲気を作ったりすることで、組織全体でコミュニケーションが活発化します。
これらのポイントを意識することで、相手が無関心と感じてしまうことを防ぎ、より良好なコミュニケーションを築くことができるでしょう。
自分自身のことを開示する
日頃からコミュニケーションを重ね、相手との信頼関係を築くことが大切
この2点は、雑談を通じて自然に解決できる要素にも思えます。飲み会や喫煙所での何気ない会話は、こうした信頼構築や自己開示を補完する良い手段になっているように感じます。
雑談そのものが直接イノベーションを生み出すわけではありませんが、イノベーション創出の手段として有効であるように思われます。また、雑談は本音で話せる組織づくりにも寄与する可能性があり、それによって職場における変化や改善、革新が起こりやすい環境づくりに貢献することも期待されます。
いかがでしたでしょうか?今回は「雑談の価値」について考えてみました。もちろん、雑談をすれば全てが解決するわけではありませんが、それでも雑談には独自の価値があると感じています。特にHRに携わる方々にとっては、職場で自然な雑談が生まれる仕組みや環境をどのように作り出すかが、一つの重要なテーマになり得るかもしれません。
それでは、今日はこの辺で。
補足:本音を話すことの価値
※引用元:職場での対話に関する定量調査

