今週のできごと
週の始まり(1年の始まり)は東京から。ラジオ局で年を越すなんて、昨年頭では想像もしていなかった状況になった。無事に放送を終えて元旦を迎え、番組チームで赤坂にある日枝神社にお参りへ。境内まで続くエスカレーターがある立派な神社だった。
初詣を終えて高崎の自宅に戻る。一睡もせずに夜が明けたため、電車に乗ってから急に眠くなった。終着駅で初めて駅員さんに起こされる体験をした。
駅から自宅へ戻る途中でニューイヤー駅伝の選手に遭遇。一瞬だったが今年も見ることができてよかった。中学生の頃に同じ競技場で走っていた選手が、今でもプロで走り続けている凄さと時の流れを実感。
新潟の実家に帰る荷物をまとめて昼過ぎに出発。関越道はいつもより若干車が多かった。
実家に到着して約2間後くらい、急にアラートが鳴って地震が起きた。テレビに映った緊急地震速報を見て大地震であることが判明。幸い実家のあるエリアはモノが落ちるほどではなかったが、かなり強い揺れだった。
正月は自宅にいることが多かったが、地震を始めとした悲しい出来事が続いて、あまりテレビやSNSを見る気が起きなかった。珍しく家族全員が揃っていたため、家の雰囲気は明るかったのがまだ良かった。
昨年はあまり自分からコミュニケーションを取らず、内向きな期間が多かったので、自分から新年の挨拶を数人に送った。すぐに返事が来て翌日、学生時代の友達と久しぶりに会って話した。何か目的がないと人を誘えないタチなので、テンポ良く予定が決まって嬉しかった。作家の西加奈子さんがインタビューで「人に話しかけるのは筋トレみたいなもの」と表現していたのを思い出した。
新年の挨拶に続けて、チャレンジしてみたいと思っていた求人への応募と、制作中のZINEの壁打ち相談も申し込んだ。あれこれ考えずとりあえず勢いで連絡してみるのも時には大事。
今週の写真
今週もいけばなの写真。稽古で使用した正月飾りの花材を使って、実家の床の間に生けた。
読んだもの(本)
『福島モノローグ』/ いとうせいこう
東日本大震災で被災された人々の声(モノローグ)をそのままの形で綴った作品。原発事故で故郷を離れた人が語る、自分ではどうしようもできない絶望感について、生々しく描かれていた。
中でも気仙沼で育ち仙台で社会人生活を始めたばかりの人の文章(A Flower)が深く刺さった。当時、自分と同時に津波で父を亡くし、半年後に当時のことを綴った文章。「書けば(亡き人に)会える」という1文がとても心に残った。自分がこの人の立場だったら何を考えたのだろうか、今当たり前に思える周りの環境について改めて考え直すきっかけになる文章だった。
読んだもの(記事)
1/1に亡くなった経済評論家の山崎元さんが生前最後に書いた記事。がん闘病中で余命宣告を受けた人が、タイムリミットが迫る中で考えていることについて。多大な功績を残した山崎さんだからより説得力が増す文章。
最期の日のぎりぎりまで幸福は追求できる。一方、他人はその人を過去の業績その他で評価しようとするかも知れない。実は、このズレを上手く利用することが良い人生を送るコツになるのではないか。「本人」にとって、他人からの評価は「サンクコスト」に過ぎないからだ。
いくら努力しても過去の蓄積を「本人」は将来に持ち込むことが出来ない。
過去は「他人」のもの、最期の一日は「本人」のものだ。お互いに機嫌良く過ごす上で邪魔になるものは何もない。
上機嫌なら全て良し、と思うがいかがだろうか。
聴いたもの
真夜中のテレフォン - #02 とろサーモン・久保田 結婚を考えた元カノに電話
こちらの記事で紹介されていたのがきっかけで聴き始めたPodcast番組。ポッドキャストアワードにも受賞されていたのに今まで知らなかった。
とろサーモン久保田が結婚を考えていた元カノに電話する回が、笑えるけど切ない内容だった。久しぶりの再会が伝わる会話で前半も良かったけど、後半の久保田の感情の変化が面白すぎた。本当にくらってる反応だし、終盤の声がけが優しくて久保田の人間性がダイレクトに伝わってきた。ある種ドキュメンタリーを見た気分になるコンテンツ。
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今年は外へ出たり人と話したりする機会を増やそうと思います。この日記も1年続けたいです。