2023/12/25_12/31 心の扉を開ける

kbuto_mu
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今週のできごと

  • 今週は群馬から。1年の振り返りをしたり、部屋を片付けたり。

  • いけばな展示のお手伝いへ。先月に続いてお声がけいただけてありがたい。お正月仕様になっていて華やかな作品に仕上がった。

  • カメラマンさんに依頼して、チューリップverのプロフィールを撮影。時間がなくてロケハンできなかったが、良い感じの時間帯・背景で撮ることができて良かった。

  • 『PERFECT DAYS』という映画を見た。普段あまり映画を見ないので、久しぶりの映画館だった。特に劇的な展開はなく、日々の人間模様を描く映像で、セリフも少ない。にも関わらず、登場人物の人柄や考えていることが伝わってくるのが素人目で見てもすごいなと思った。自分なりの幸せな日々を作っていく様子がが共感できるところもあって刺さる作品だった。

  • 大晦日は東京へ。お手伝いしているラジオの元旦生放送へ行った。リスナー・番組スタッフの両方で楽しめて、最高の年明けになった。生放送ということもあり、より緊張感があり一体感のある現場だった。ずっと在宅で働いていた自分にとって、チームで働くこと・オフラインで働くことの良さを実感できた機会になった。

今週の写真

いけばな展示での1枚。今回は玄関に飾ることを想定して、横から見ても迫力の伝わる構成になっていた(床の間に飾る場合は正面のみ)。松・ボケ・菊・葉牡丹など、お正月らしい豪華なラインナップ。

読んだもの(本)

『海にもぐる』 / あかしゆか

岡山県で本屋aruを営むあかしさんのエッセイ。フリーランスでの活動や、二拠点生活、noteでの発信を見ていて、読んでみたいなと思いオンラインで購入した。日々の仕事のことやプライベートでの出来事まで切実に綴られていた。「フリーランスの編集者」「二拠点生活」「本屋の運営」など、自分が良いなと思う仕事・生活の裏側で、多くの悩み・葛藤があったんだと知る。

いまZINEを制作している自分にとって、個人の出版物としても勉強になる部分が多い作品だった。

読んだもの(記事)

今週見た『PERFECT DAYS』の感想・解説について。自分では気づけなかった部分が多々あり、ハッとされられる部分が多い内容だった。積極的に交友関係を広げようとしない自分にとって、少し重なる部分があった。平山さん(主人公)が日々関わる人とのやりとりに対する解像度が高くて読み応えあった。

だが、その勇気を持たなければ、訪れるのは孤独だ。そして、それは自分と社会の分断に少しづつ近づいていく。相手の影に踏み込むことは怖い。だが、踏み込んでみると、意外にも人の心は動く。PERFECT DAYSの中の完璧ではいられない人たちが示す、閉塞的で分断された社会の中にあるそんな希望を、信じてみたいと思う。

今年最も聴いたJJJのインタビューが大晦日に公開された。『MAKTUB』は年間ベストアルバムに選定している人もたくさんいる名盤。各楽曲の制作秘話を読むと、アーティストも同じ人間なんだなと思えた。

マインドが全然前向きになったっていうか。こういうこともぶっちゃけてラップにすればいいんだって。つらいとかそういうことを、今までは回りくどく言ってたんですけど、それをもうちょっとストレートに全然言っていいんだなみたいな、と思った気がします。あと、どうせ死ぬなら口座の金全部使おうって思って使ってたら、本当にめっちゃ楽しくなっちゃって。本当に全てが馬鹿らしくなって、そういう事も考えなくなりました。馬鹿だったし弱かったなと思います。

アルバムを通して喜怒哀楽が表現されている感じがして、状況に応じて刺さる曲が変わっていった1年だった。

人に興味ないとかそういうわけではないんですけど、自分から話しかけに行くっていうのが楽しいなっていうのが分かりました。あと友達はほんとに偉大って思いました。つらいことがあったときとかも時間と友達がほんとに解決してくれたんですよ。それはほんとにずっと大事に大切にしなきゃいけないなと思います、まじで。

聴いたもの

ポイエティークRADIO - 第百七十九回 これからも楽しく制作し、商売していくためには(ゲスト:シモダヨウヘイ)

本やZINEを作られている柿内正午さんが運営しているPodcast。以前購入した『あまり読めない日々』『会社員の哲学』などを書いた人だったと後から知った。

「それぞれが続けやすい形で、個人出版物を制作していくためには?」というテーマで、福岡にあるブックバーひつじがの店主シモダさんと話す回が勉強になった。インボイスや委託販売時の掛け率など、ZINEを作っている人には興味のある内容だと思う。

  • 本屋で取り扱って欲しい場合は、内容を具体的に話す。前回作との比較や、その本屋で扱っていて相性の良い作品があれば紹介する(どこの棚に置くと相性が良いか)。

  • 本屋に委託したい場合、その前提で企画を考える。装丁のサイズ感など。

  • 自分の個人活動に使える金額を決めておく。

  • 本屋にとって良いカモになる(本を卸す→その本屋に行って買い物する)。

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更新が少し遅くなりました。あけましておめでとうございます。年始から悲しい出来事が続いていますが、安全を祈って自分のできることをやろうと思います。