2024/01/15_01/21 市場に対してスタンスをとる

kbuto_mu
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今週のできごと

  • 今週も群馬の自宅から。花屋のロゴを依頼しているデザイナーさんと打ち合わせ。自分の考えや要望をまとめたドキュメントが、思ったよりも制作に役立っているらしくて嬉しかった。デザイン発注時に気をつけることがまとめられた書籍を読んでいたので実践する機会になった。

  • 引き続き依頼されているDiscord運営のプロジェクトの打ち合わせと、自主制作のZINEを編集者さんと壁打ち。今月は受注側と発注側の両方の立場になることが多い月。良いものを作っていきたい。

  • 灯り屋さんで間借り営業をしている本読み喫茶うら庭さんへようやく訪れることができた。オープン時から気になっていたが、中々タイミングが合わずに行けていなかった。おしゃべり禁止の店内で、ZINEを作るための課題図書を読み込む。コーヒーとたい焼きがとても美味しかった。

  • 来月にチューリップの出店を予定しているレベルブックスさんへ。取り置きさせてもらった書籍を受け取り、ついでに少し打ち合わせ。去年のちょうど今頃に初めて出店の提案をいただいたので感慨深い。あっという間の1年だったように思う。よりパワーアップしたイベントにしたい。

  • Instagramのユーザー名を変更し、屋号変更のお知らせを投稿した。SNSの更新が苦手でタスクリストで管理しないと止まってしまうので、定期的にリブランディングの様子を発信していきたい。

  • 週末は出かけずにひたすら自宅でZINEの制作や、溜まった仕事を進めた。中々着手できていなかったサイドテーブルのDIYも始めようと思い、近くのホームセンターで木材を調達して作り始めた。

今週の写真

うら庭さんでの読書タイム。

読んだもの(本)

どこにいても本屋 / H.A.Bookstore(H.A.B)

H.A.Bookstore店主・松井さんによる日記本。書店・出版社・取次を運営する著者が日々の仕事や生活を綴っている。

日々の出来事が書かれているだけだと、冗長さを感じて目が滑りがちだけど、この本はずっと淡々と読める作りだと思った。喜びを感じたらポップ調なフォントになっていたり、小声で話す部分は掠れた感じにしていたり、ユニークな表現だなあと思った。

地方に来て本を選ぶときはいつもそうなのだけれど、ここでしか買えなさそうなものは最優先として、あとはわざわざこのお店におかれている本を避ける傾向がある。せっかくここに持ってきておいてくれているのに、東京からぽっと来たぼくが買って帰るのはもったいないし、むしろその地方の人に手に取って買ってほしい、届いていただきたいという感情が優先される。

高崎に訪れた際の日記にあった内容。いろんな立場で本と関わる著者だからこその視点だった。

読んだもの(記事)

今週は3つピックアップした。どれも主題は異なるけれどスタンスをとることの大切さを実感できる記事だった。

1つ目はコテンラジオを運営している株式会社COTENの資金調達に関するnote。従来のやり方とは異なるアプローチでの調達を目指して、自社(代表の深井さん)の主張が分かりやすくまとまっている。

この記事ですごいなと思うのが、

  • トピックが切り替わる前に一旦まとめる

  • 既存の概念・事象を否定しているわけではないことを明文化している

  • 読み違いを防ぐために反対意見を未然に防ぐ

あたりだなと思った。既存の資金調達のやり方やベンチャーキャピタルを否定するのではなく「自分たちは新しい資金調達を実験的にやってみます」というスタンス。COTENの活動に賛同する企業や個人がたくさん集まる所以が理解できる内容だった。

2つ目は情熱大陸の小島よしお回(記事ではなくテレビ番組)。営業の集客力がすごくて子供に大ウケしていた。自分が小学生の頃にブレイクしてネタ番組にめちゃくちゃ出ていたが、今は主戦場を変えて大活躍している。芸人はネタ番組に出続けてひな壇に座るのが正義みたいなイメージになりがちだけど、自分が輝ける環境・ターゲットを探すのが、長く続けていくために大事だなと思わせられた。

3つ目はXXCLUBの大島さんのインタビュー記事。M-1やKOCの優勝を目指すネタ至上主義に乗っからず、自分の強みを活かせる場を考えるべきという内容。

芸人をはじめて3年目に「競争には参加しない」と決めました。お客さんに届くかどうかに競争は関係ないと思って、できるだけ競争のない場所に行こうと。と言いつつ一番の理由は自分のメンタルを守るためですね。スポーツをまともに観れないくらい競争が精神的に苦手なので(笑)。あとは「両論併記できる場所にしか行かない」「知らない人にジャッジされる場所に行かない」とも決めました。

こうやって自分が戦うべき場面の取捨選択をするのがさすがだなあと思った。

『M-1』は競争で、1回戦を審査しているのは知らない方たちで、ネタの尺も短いので、自分で決めた「やらないこと」の条件全部に当てはまるんですよ(笑)。

聴いたもの

無限まやかし【エンタメ面白解剖ラジオ】 - 〝夢〟という劇薬。何者かになりたい私たちは、どこに行けば良いのか?

上述した大島さんのやっているPodcast番組の雑談回。「"何者かになりたい人の総量"に対して、"存在できる才能の総量"が小さい環境は不健全」という主張が印象的だった。大島さんの高いメタ認知力と、高野さんが気になるポイントを突っ込んでいくからこの説をより強化している。

確かに芸人を目指す人はたくさんいるのに、バラエティ番組のひな壇の顔ぶれはあまり変わらないよなあと思う。

  • 自分がいる業界は豊かになっているのか一度確認してみる。

  • 需要はあるけど才能が足りてない業界はないか探す。

  • 業界の魅力は何者かの引力によるものではないか?(ワナビーからお金や時間を搾取する構造になっていないか?)

芸人に限らず、自分で何か活動をしている人は皆当てはまるのではないかと思う内容だった。

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週の後半になってしまいました。