子供椅子に座って食事をするのを嫌がる娘。食事が始まって5分も経たないうちに椅子の上に立ち上がる。
前までは根気よく座らせたり、立ち上がったら食事を下げてしまうことで、立ち上がる=食事の終わり=これ以上食べることができない、ということを分かって貰おうとしたが、本人は全然おかまいなし。むしろ大人の方が「え、本当に下げていいの?本当に本当に本当にいいの?」と焦りだす始末。親陣営、完敗。
そんな感じで、食事の姿勢について悩まされていたが、最近、心境の変化があり注意の一切をやめた。子供椅子に座るのを嫌がったら膝の上で食べてもらうし、立ったまま、お絵かきしたまま食べたいというのならそうさせる。テーブルに腰かけて私と向き合って食べたい時もあるらしいので、その要望にも応える。
変化のきっかけは、フードコートで昼食を食べていた学生たちだった。友達と楽しくご飯を食べている様子を眺めながら、「さすがにあの年になっても、テーブルに座って飯を食ベているやつは1人もおらんな」「今すぐにできなくてもいいんだ」「いずれ勝手に椅子に座るようになる」、そして何より「娘はあんな風に、食事の時間を楽しんでいるのだろうか」と考えたことが、吹っ切れる原因になった。
もちろんテーブルに座るなど、お行儀としては大変よろしくないのだが、注意をやめてから、食事の度に叱ることがなくなってストレスが減った。そしてなにより、食事中の娘の笑顔がすごく増えた。叱られることは当然娘にとってもストレスになっていたのだろう。私の膝の上でたっぷり甘えながら、笑顔いっぱい、好きな姿勢で好きなものを頬張っている娘を見ると、とても幸せな気持ちになる。
ちなみに、娘は保育園で食事中に立ち上がることはめったにないらしい。娘は娘なりに、家の中と外の社会の区別をして行動を変えているのかもしれない。
食事に限らず、育児において「まぁ~いずれ~」という、適当でのんびりした心持ちは、自分が追い詰められないためにも大事だと思う。もちろん子の教育はしなければならないが、それが「今」である必要は全くなかったりする。
今後は、頭の中の林修に「いつやるか?」を問いかけてもらって、「今でしょ!」と返すのか「今じゃなくてもいいかな~。」と返すのか、考えながら育児をしていきたい。