単独インタビュー
※同取材だと思った記事はハブいています
ラクス・クライン生誕記念舞台挨拶
コメント抜粋
オルフェを演じた下野は、「ラクスとキラとオルフェの三角関係が、主軸として動いているというのが言えるようになっただけでもだいぶ楽になりました」と、謎のベールに包まれたキャラクターを演じた故のもどかしさを告白しつつ、「オルフェがいたから『ガンダムSEED』の主人公が近付いたのは嬉しいですよね。オルフェとしては、ラクスとキラに出会わなければオルフェ自身も決められたレールを走っていくだけだったんだろうなと思いますし、オルフェにとっての壁がキラとラクスによってもたらされたからこそ、この戦いに発展していった気がします。オルフェも成長していったんじゃないかと思います」と自身のキャラクターの成長を振り返った。
ラクスから拒絶されるオルフェを、下野は「あそこまで拒否されると思っていなかったし、彼の中では相当ショックだったと思います。でもラクスを押し倒したり、ちょっとオルフェ、お前やりすぎ!」と自身のキャラに突っ込むと、すかさず田中も「私もすごいびっくりしました!オルフェ、…触ってましたよね?」と劇中のシーンについて言及。「触ってないです!」とオルフェへの疑いを否定する下野だったが、「ただ『SEED』自体が結構そういうシーンありますからね(笑)?」と保志に振り、「何の話を蒸し返そうとしてるのかな。『SEED FREEDOM』の話をしてください」とまさかの飛び火に返した保志のコメントで会場は笑いに包まれた。
田中は続けて該当シーンについて「オルフェが部屋を出ていった後、ラクスが泣くじゃないですか。オルフェに対しては毅然として、すごんでみせましたけど、本当は怖かったんだろうなと思いましたし、あのシーンは本当に切ないなと思いながら頑張ってお芝居しました」と振り返った。
福田監督による、オルフェ(CV:下野紘)についてのコメント
オルフェ役を創りあげる上で、「“明るいキラ・ヤマト”をイメージしてオーダーしました」と振り返るのは、福田己津央監督。「女性が見たときに好きにならなくても良いけれど、第一印象で“これは違う”とならないようにしてほしいとお願いしました」とそのこだわりを明かす。さらにオルフェ役を担った下野について監督は「上手いですよ。演技を聞いていて、“うん、お前ならキラに勝てる”って思いましたもん(笑)」と冗談を交えながら称賛。その一方で、「キラと対峙する役どころと考えたときに、“保志くんに勝てる役者って、そうはいないよな”と思ってしまうんですよね。主人公を追い込むレベルの存在感と考えるともっとベテランじゃなきゃ難しいけど、そうなると芝居で勝てたとしても最後の叫び合いではまず勝てない」とオルフェというキャラクターを演じる難しさを語る。
福田監督は『SEED』で登場したラウ・ル・クルーゼ役を演じた関俊彦を例に挙げ、「クルーゼの主張って、正論ではあるけど暴論なんですよね。でもそれに説得力を乗せて、彼の悲しみがせりふににじみ出ているから、あのキャラは存在感がすごかった。だからキラは何も言い返せないし“完全にキラが負けている”構図になるんだけど、それは“完全にクルーゼの勝ちだな”という力関係が、保志くんと関さんのお芝居で表現できているからなんです」と説明。そのような構図を作る上でオルフェ役は誰が適任か頭を悩ませていたというが、「下野くんは年代的には40代に入ったくらいで、“だったらいけるかな?”と思いお願いしたんですけど、想像より遥かに良かったですね。やっぱり経験を積んでいる役者は会話の間とか空気みたいなものをしっかり作ってくれるし、そういう雰囲気は作品にとっても重要ですから」と手応えを感じた様子。
機動戦士ガンダムSEED FESTIVAL(2024.2.21追記)
コメント抜粋
今まで多くを語れなかったキャラクターということもあり、話せることに喜びを見せつつ「彼は最後の最後まで本当に可哀想な奴です(笑)」と表現し、「仲間内で反抗されたり壁があったら彼はもっと指導者として素晴らしい人材になったんじゃないかと僕自身は思います」と話した。
[画像引用:シネマトゥデイ]