結論から言うとすっっんごく面白かった。
ゴールデンカムイはアニメも原作も見ていて、とても大好きな作品のひとつだったので実写映画化と聞いた時は金カムも実写の毒牙にかかったか……と哀しくなった。役者さんは全く悪くないことを前置いて言うと、外見が全然ハマってないように見えてしまい、杉元はもっとガチムチが良い!という気持ちが抑えられなかった。
当初はわざわざ映画館で見るつもりは全くなかった。しかし、母がなぜかこのタイミングでゴールデンカムイのアニメを全て視聴し「映画がどんなもんか見てみたい」と言い出したのだ。母も実写映画は期待値が低いことを理解していたので、ふたりでB級映画を見るつもりで映画館へ足を運んだ。
しかし、そこで今まで抱いた杞憂は作品作りに取り組むすべての方々に失礼であったことを思い知らされた。映画のクオリティに殴られたことで。
山崎賢人、外見こそ若々しいが確かに杉元がそこにいた。山田杏奈、変顔の再現度高くて草。それだけではなく、全体の作品としてのクオリティがすごい。ストーリーの構成や緩急、殺陣、CG……特に視界を狭めるカメラワークで恐怖を煽る演出は目を見張った。最近ホラーに飢えてた母もこれにはにっこり。「金カム映画はとにかくヒグマがこわい」という評判は聞こえていたが、期待を上回る恐ろしさだった。これは劇場で見た方が良い。
アシリパさん登場時、目の色を印象付けるカットを入れていたにも関わらず本編で無理に触れることもなく終わった。原作勢だけがお! となるシーンすぎて制作陣にマニアックさを感じた。
また、映画本編に収まりきらなかった、これから出てくる人々が最後にチラチラッと出て来たので続編があるということでよろしいでしょうか? 絶対に見に行きます。