おじさんになってよかった。じぶんは軽いADHDの傾向はあるが、とはいえ軽度なので日常生活で注意力がない方、ぐらいの感じで生きてきた。
学生の頃は、自分でもなんでこんなにミスをしたり、忘れ物をしたりしてしまうのかがわからなかった。そしてそれは大した問題でもなかった。
むしろ、友だち関係においては、たまに仲がよかった友だちと、自分の意図していないところで関係が悪化することがあり、悩んでいたりもした。
大人になってもそれは変わらず、むしろ責任が大きくなるほど、問題は肥大化していった。一つのミスが金額や時間に換算すると、とてもネガティヴなものになっていった。
仕事関係では、感情的な人や攻撃的な人としょっちゅう揉めていた。(これは今でもあるかもしれない...)余談だが、エンジニア界隈ではほとんど揉めたことがない。理論的だし、そもそも感情をコントロールできる人が多いので、とても居心地が良い。今でもエンジニア界隈の友人とすごす時間はとても楽だ。
こういうミスや、やってはいけないこと、言ってはいけないことのコントロールが、40歳を超えてから劇的に良くなってきている。
正直5年前と比べると、赤ちゃんと大人ぐらい成長していると思う。毎朝「今日も嫌なこと、大変なこと、困り事があるんだろうな。」と朝起きて思うことが当たり前だった。楽しいことがあっても、どうせ台無しになるんだろうなと思っていた。なので期待しないようにしていた。
しかし、最近では困り事や大変なことも、静かな日常の中の一つのこととして冷静に対象できるようになってきた。そのことで1週間、1ヶ月が台無しになることは減ってきた。今日は楽しく過ごしても良いのかな?と思える時間が増えてきた。
なぜなのか、理由はたくさんあるとは思うけど、ひとつはADHDっ気をコントロールできるようになってきたことと、外部の人と上手く感情を含めたコミュニケーションが取れるようになってきたこと。特に、人の噂や外部評価に関しては、必要なものは聞くが、あくまで人は人、自分は自分の物語を生きているのだと理解することで、とても生きやすくなってきた。
ああ、そうだ。おじさんになって、やっと生きやすくなってきた。こうやって、少しずつ、まわりに良い影響を与えられる人間になっていきたいと思う。毎日が楽しいおじさんを目指すぞ。