家の裏(西側)にちょっとした雑木林がある。桑だがなんだか(よく知らない)の木が等間隔に植えられていて、昔きっとそれを使った商売をしていた(たぶん)んだろう痕跡だ。
洗濯物が飛んでいった(覚えてないけど確かそう)のでそれを取りに久しぶりに足を踏み入れた。
そこで見つけた(偶然)のが、人が一人入れそう(太ってたら無理)なマンホールくらいの穴だ。
新たに掘られたマンホール(見たことないけど)くらい綺麗な円形の穴で、中を覗いても闇(もちろん光が届く範囲は見える)が続いているようだった。
試しにその穴の中に石(小指の先より小さい)を落としてみた。よく映画とかで見たことがある(たまに)行為を真似してみたわけだ。耳を穴に近づけて(なるべく)そこに落ちて鳴る音でおおよその深さを調べようとした。
しかし、いくら待っても(実際は二分ほど)何も聞こえない。どんなに深くても、地面に落ちたら何らかしらの反応(音か衝撃)があるはずだ。しかし、それがない(もっと待ったらあるかもしれない)のはおかしい。
もしかしたら地面にクッション性の高い何か(落ち葉とか)があって、音を吸収しているのかもしれない。だとしたら、もう少し大きくて重いもの(ニキロくらいの何か)を落としてみたらどうだろうかと考えた。
両手でようやく持てるサイズの石(腰を痛めそうなくらい重い)を見つけたので、今度はそれを落としてみた。
頭を穴に突っ込んで(地面にうつ伏せになって顔を穴に入れるような形)石が地面に落ちる音をより確実に聞けるように(もちろん音を聞くことに五感を研ぎ澄ませて)してはみたが、やはり反応(この場合も音や衝撃)はない。
底なしの穴(物理的におかしい)なのではないかと疑わざるを得ない結果(そんなことはない)だ。
こんな小説(覚えていないけど有名なやつ)を読んだ気がする。もっと大きな穴だったかとは思うけど、そこに人々がゴミ(家庭で出たものから産業廃棄物まであったと思う)を捨てていく話。この穴(無限に続くマンホールのようなもの)も、その昔(戦後くらいかもしくはそれ以前か)、ゴミを捨てる穴(燃やすよりエコ)として利用していたのではないだろうか。
この話の小説(知ってる人がいたら作家の名前とタイトルを教えて)のオチ(最後どうなったか)が思い出せない。なんだか悲惨(個人的な感想でありそう思わない人がいるかも知れないので悪しからず)なオチ(起承転結で言うところの結)だった覚えもある。
日本の裏側(球体の地球を球体の中心点を通った一本の直線で貫いた場合の出口のこと)はブラジルであると言われるが、まさかそこまで繋がっている(流石にないとは思ってる)のではないだろうかと考えてしまう。
さて(何を偉そうに)、この穴をどうしようか。
このまま放置してもいい(事実今までそうしてきた)が、何かの拍子に落ちた(どんな状況だ)ら危険だ。
穴を塞ぐようなもの(強度がある板状のものが理想)はないかと探した。
その時(探し始めて二十秒後)、肩に何かが当たる感触(少し痛かった)があった。誰かに肩を叩かれた(何で)ような感覚。
空(快晴)を見上げる(そして思い出す)。
あの話(途中で気になっていた作者とタイトルがわからない小説)の結末(ちなみに作者とタイトルの情報は引き続き求む)だ。
そう、降ってくる(空から唐突に)のだ。
今までそこに捨てたゴミ(全部)が全て。
思い出したとき、空を見上げる顔面(おそらく口を開けてボーっとしたしょうもない表情)に腰を痛めそうなくらい大きな石(ちなみに岩と言うには小さいけど石にしては大きいよねっていうサイズ感で表現に困る)が(きっと狙ったつもりはないだろうけど)落下してきた。
僕の顔面{そこそこイケメン(個人の感想です)だけど性格に難がある(状況的に)のか彼女とかはいない(だからといってそれを悲観したりはしていない)}にめり込む。
僕の顔面(パッチリ二重)が音を立てて(本当に聞こえる)崩れる。
そのまま首の骨(結構頑丈だったはず)が折れて、僕は死んだ{死ぬというのはつまり脳が活動を止めて(以下は順不同でも問題ないはず)それに伴い心臓が脈打つ(心拍)ことが出来なくなり結果的に全身の細胞(かなり多い)が活動できなくなり生命活動が不可能になる}。