執筆日記14

kenshiro
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むかしハードロックを好きな人が曲の中に間が空けば空くほどダサいみたいな価値観があると言っていた。一応これはすべてのハードロック好きがそうなのではなくて、あくまでその人一人の中にそういう考えがあるという話だ。

それで、その人は私の好きなレッドツェッペリンの曲のことを眠いとも言っていた。音と音の間に間が空きすぎてその時間が退屈なのだそう。レッドツェッペリンはハードロック/ヘビーメタルの始祖みたいな位置づけで、それ以前のバンドと比べると早くて激しいと思うけれど、後に続くハードロックバンドに比べるとたしかに遅い。けれどもリズムやテンポが早くて音が多ければ多いほど曲に疾走感やノリが出るわけでもないと私は思う。が、これは単に自分がついていけなくなっているだけということもありうる……。いや、だから結局自分がのりやすいリズムや演奏があるよねっていう、なんか当たり前のことを確認した感じになった。何が言いたかったのかわからなくなってしまった。

先日から練り直しているプロットが進まなくて、今日も呻吟した。いま私は音楽の好みと同じで、情報量がそれほど多くなく的確にポイントを衝いた余白のあるぱっと見ゆるいけど実はかっちりしている(要するに調和があるってことかもしれない)ものが書きたい。しかしにっちもさっちもいかない状態なので、この週末でストーリーの書き方の本を読み返して、その後再トライする。

ここ数日でシェイクスピアの『リチャード三世』を読んだ。全5幕あるうちの3幕の最後に、それまで悪行の限りを尽くしてきたリチャード三世がついに王位を手にするところで劇がピークを迎えるのだけど、そこの高揚感が凄かった。悪党が高笑いをするシーンはその後の転落も含めて、創作物の中で目にする限りにおいてはとても好きだと思った。

今日の夕飯はトマトソースのパスタを作った。トマト缶を1缶使ったけど、4人分には少し足りなかった。今適当にネット上のレシピを調べてみたけどやっぱり2缶必要だったっぽい。

明日また中心街の広場で「パレスチナ人の虐殺に反対するスタンディングデモ」がある。時間も前回と同じ。明日の体調次第で行くかどうかを決めるつもり。天気予報を見ると明日のデモの時間は降水確率が80%と出ているので、尚更参加するかどうか迷う(帰りの手段が長距離徒歩で大変なので)。とりあえず体調を崩してしまっては元も子もないので、今日は夜更かしせず早く休む。