執筆日記121

kenshiro
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今日は机の上を整理した。プロット立てに使ったA4の紙がたっくさんあちこちに散乱しているのでそれをまとめた。前回書いた長編作品の書き直し原稿の裏紙に色々書き散らしているのだけど、はじめは使いきれないと思うほどあったはずなのに、いつの間にかその紙もなくなりそうになっている。その割に今取り組んでいるものの進捗は滞っている(無表情)。


エリクソン『黒い時計の旅』を読んでいる。今は三分の一まで読んで、いよいよ主人公がアメリカを出てより遠くへ行こうとする段に入ったところ(のっぴきならない状況に追い込まれて、冒険を決意するみたいな感じ)。

信頼できないこともないが、血の気が多くて危なっかしい語り手バニング・ジェーンライトによる一人称の語りで、一人称は「おれ」。語りのノリがよくてぐいぐい読み進められる。今読んでいるパートのあらすじをまとめると以下のような感じ。

バニングは自らを追い詰めた家族に復讐をして、逃げるように故郷を後にしてニューヨークにやってきて、様々な仕事をしながら執筆を始めて、やがて物書きとして独立するのだが、ある時故郷の父親が雇った私立探偵が自分を訪ねてくる。バニングは以前の勤め先のギャングの協力を経て追手から逃れ、やがて自作の翻訳出版をしているエージェントを頼りにウィーンへとたどり着く。

舞台は1930年代なので、本の裏表紙のあらすじを読む限りでは、主人公はおそらくこれからアドルフ・ヒトラーに会い、彼専用のポルノ作家となるのだろう。ずっと「なんじゃこの話は?」と狐につままれたような気分のまま読んでいる。面白いからいいのだが。


今日は朝から雨ふりで寒く、暖かい野菜をたくさんとりたい気分だったので、夕飯はポトフを作った。しかし、暑さに耐えかねて衣替えした途端に冷え込むのは勘弁してほしい。今、上はフリースの上着で下はランニング用のハーフパンツというわけのわからない恰好をしている。