執筆日記96

kenshiro
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今日の『虎に翼』すごくよかった。私は物語の展開からして、この裁判は敵である家父長制の姿を浮き彫りにするためにここは負けて、その結果皆がこの不均衡な状況を打倒しようと決意する原動力になるのかななどと思っていたのだけれど、全くそんなことはなかった。原告女性が勝訴したとわかった時は泣いた。凄い。きっとこの物語は色んなしがらみをぶっ壊していこうとする姿勢を描いて視聴者をエンパワメントしながら連帯していくんだと感じた(あとになってこの裁判が実際にあったものだったと知った)。終盤の裁判所の階段を降りていくシーンで、寅子はじめ生徒たちから褒められたよねが「アホか!」と怒鳴り返して去っていくところに寅子が「また明日ね」と声をかけるところがよかった。あとは毎回画面の端々から迸る、作り手たちが良いものを作ろうとしている姿勢というか、波動(波動って何?)を感じて、そこに心を打たれている。予告映像もコミカルな編集が面白かった。


執筆はプロットを進めている。これを書いてしまうとダメになってしまいそうな気もするけど、それでも書いておくと、今は何となくいい感じがする。そのため特に書くことがない。


それから今日は離婚後共同親権の導入に向けた民法改正法案が衆議院で可決された。相変わらず人の道から外れたことしかしない現政権(自民、公明、維新、国民民主)に辟易する。そして今日は法案が強行採決された流れで、私たちはこの独裁状態を止められないのではないか、このままなら簡単に戦争にだってなりえるし、そうなったら徴兵されるのではないかといった不安を綴った投稿をSNS上で幾つか見かけた。私も同じ気持ちでいる。戦争は嫌だ。

あまりにもむしゃくしゃしたので、その時は午後3時ぐらいだったけれど机を離れて早めに夕飯のしたくをはじめた。こういう時は野菜の千切りをすると幾らか気持ちが落ち着く。刻んだじゃがいもはガレットにして、鶏肉のソテーと一緒に夕飯に出した。

夕飯の後、近所の通りを歩きながらこれまでのことを振り返った。自分なりに色々あったけれど、最近になってようやく自分がやりたいことがはっきりした。それなのに、このままだとそのうちに戦争に駆り出されて、何もできないうちに死んでしまうかもしれない。それだけは絶対に嫌だと強く思った。