執筆日記79

kenshiro
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今日は朝から雨が降っていた。いつもより早く起きたので、静かな台所で一人で朝食を取った。老抽と合わせ味噌と酒を混ぜて、塩むすびに塗ってごま油をひいたフライパンで焼いて、焼きおにぎりにして食べた。表面は美味しかったけど中が冷たかった。レンチンしてから焼けばよかったと悔やまれる。そのうちまた作りたい。

今日からまた作品の執筆をはじめた。前回途中まで書いたものがあったので続きから書けるかもしれないと読み返してみたが、とても無理そうだったのではじめからやり直すことにした。それで一日かけてプロローグと1/48章で合計7枚書いた。久しぶりだったので感じが掴めなくて、朝に6枚書いたものを午後になって全部消して丸ごと書き直した。途中、何をどうしたらいいのか少しもわからなくなって「世の中の小説書ける人たちすげーな」と途方に暮れたり、先日の誕生日プレゼントにもらったチョコレートを貪り食ったりした。明日は顔にニキビができているだろう。

書けなくて呻吟していると午後二時頃に雨が上がって空が一気に晴れ渡った。ちょうど出窓に日差しがかかるタイミングで、猫もコタツから出てきて出窓で日向ぼっこをはじめた。猫が寝っ転がる時にカーテンをまるっと体に巻き付けたので、カーテンが大きく開いて私の面が外の通りに曝け出された。それよりもとにかく日差しが眩しくてPCの画面が見えなくいくらいだったので、しばらくは紙に手書きで作業を進めた。とりあえず一日のノルマ分はギリギリこなすことができたので、しばらくのあいだはこの調子で、いやそうじゃなくて、できれば慌てず騒がず淡々と執筆を続けてゆきたい。

出窓に黒猫が寝そべってくつろいでいます。窓の外には桜の木と青空が見えます。