執筆日記97

kenshiro
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今日は夕飯に鶏むね肉とパセリのスープを作った。一通り材料は揃っていたけど、パセリだけが無かったので、近所のスーパーに買いに行くことにして、一旦家で鶏肉を焼いて鍋でスープを煮込みはじめるところまで準備を済ませて、それから買い物に出かけた。鶏むね肉を焼いた時にものすごく煙が出て服に匂いがついたので、これで外に出て大丈夫だろうかと気にしながら家を出たところ、ちょうどその時に家の前を小さい子供たちが通りかかって「うわ、めっちゃいい匂いする!」「ほんとだ! する! 美味しそうな匂いする!」と盛り上がりはじめた。やっぱり大丈夫ではなかった。


執筆はプロットを進めている。各セクションで「今ここで終わるとしたらどうするか」を考えて、それを否定・邪魔(ややこしくする)していく、という方法でやっている。今は半分のところまできた。ただ、少し収集がつかなくなりかけているきらいがあるので、残り半分はこれまで書いたものを踏まえながら破綻しないように注意しつつ話を畳んでいきたい。1~2幕前半までに書いたものの中にヒントがあるはずじゃ。

※追記:「今ここで終わるとしたらどうするか」って言い換えると創作指南本によく書いてある「主人公の目的・行動の動機を把握する」ってことだと思った。


いまペンギンリーダーズ版のヘンリー・フィールディング『トム・ジョーンズ』を読んでいる。簡単な英語にリライトされたもので、エピソードもだいぶ省略してある。それでも筋書きがかなりドラマチックで、読んでいると度々「えっ、ウソでしょ!」と言いたくなる瞬間がある。でもその王道みたいな展開に自由な想像力のはばたきみたいなものを感じて面白い(意味を読み取れていないところもちょいちょいあるけど)。岩波文庫から全4巻の翻訳本が出ているけれど絶版なのでいずれ復刊してほしい。