執筆日記32

kenshiro
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今朝見た夢が面白かった。コホンという作家が犬について書いた小説を大きな書店か図書館の中から探すという内容だった。和鍋つゆ(真鍋だったかも…)という人がコホンの作品の翻訳しているという情報を私はどこかで入手しており、それを頼りに探すのだけど、なかなか見つからないので、司書さんに頼んで探すのを手伝ったもらった。本が見つかる前に目が覚めてしまったので、先の内容はわからない。起きた時は未知のものを探している時のワクワクした感じが残っていた。実在しない作家(翻訳者も)の本を探していたことは目が覚めた時にはわかっていたけど、夢の中の自分はとても楽しみにしていたので、読んで見たくなった。なんなら夢の中の自分はその作家のことをしばらく前から知っていたんじゃないかというような気がする。それはそうと、苦しくない夢を見たのは久しぶりだった。たまにでいいので今朝みたいな楽しい夢をかけるようにしてもらいたい。毎日は無理。

今日も夕方6時に夕飯を食べた。両親に「6時に夕飯食べると夜が長い気がしない?」と訊いたら「長い。昨日は夕飯食べてしばらく経ったと思ったところ、まだ9時前だったので驚いた」とのことだった。あとは起きた時の体調が良いらしい。

執筆は結局今日もプロットの作業をやっていた。頭から離れないのでしょうがない。でも今日は今までで一番上手くまとまったと思う。まとまったというのは、各エピソードを頭から終わりまで流してみたら滞りなく話が進んでいったという意味。でも一つだけわからないというか決まっていないポイントがあって、そこで詰まっている。だから枠だけ決まっているけどそこに入る物が決まっていない状態。それがはっきりすれば書き出せそうな気がしているのだけど、なんかまだよくわからない。

読書はまったく捗らなかった。夕飯の前に図書館から借りてきた文学全集の石牟礼道子の巻を少し読んだ。詩と巻末の池澤夏樹の解説。解説に石牟礼道子の作品は文章が植物の蔓のように伸びていく、その力でできているのだというようなことが書いてあって素敵だと思った。カルヴィーノの『木のぼり男爵』の結びの文章のよう。『椿の梅の記』の文庫を持っているので読みたい。あと来月が誕生日なので自分へのプレゼントに『苦海浄土』の単行本を買おうかなと思っている。