執筆日記116

kenshiro
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今日は午後から熊本市上通びぷれす広場前で行われたガザでの虐殺に反対するスタンディングに参加してきた。今回のスタンディングは先日のように絡んでくる男もおらず平和的だった(ひょっとしたら今日は男性の参加者が多かったからかもしれない)。そして前回以上に暑かった。これからもっと暑くなっていく。それより前に、というか今すぐ停戦してパレスチナが解放されることを願う。

樹に立てかけた紺色のトートバッグ。スイカと赤い布のパッチが持ち手のところに留めてあります。鞄からはプラカードの上部がでています。鞄の上に白地に赤い文字でSTOP GAZA GENOCIDEと記されたプラカードを乗せています。

スタンディングのあとに橙書店へ行きジンジャーエールを飲んで一服した。それから再び上通りに戻って今度は並木坂の古書汽水社へ。なんか面白そうな本あるかなーとお店の棚を一通り見て回ったところ、以前恩師がツイッターでおすすめしていたスティーヴ・エリクソンの『黒い時計の旅』(柴田元幸 訳)を見つけたので購入した。こういう思いがけない出会いがあるのが面白い。

スティーヴ・エリクソン『黒い時計の旅』の文庫本赤い表紙。タイトルは白い文字。著者名は黒。薄い紙がかけられています。

パレスチナのガザやラファ、アメリカの各大学、熊本の水俣市、様々な場所で其々に酷いことが起きている。悲観的な考えに囚われてしまうけれど、まっとうな世の中を求める声を上げたり、体を動かしたりして、やってゆきたい。

『それに答えてポーロ——「生ある者の地獄とは未来における何事かではございません。もしも地獄が一つでも存在するものでございますなら、それはすでに今ここに存在しているもの、われわれが毎日そこに住んでおり、またわれわれがともにいることによって形づくっているこの地獄でございます。これに苦しまずにいる方法は二つございます。

第一のものは多くの人々には容易いものでございます、すなわち地獄を受け入れそれの一部となってそれが目に入らなくなるようになることでございます。

第二は危険なものであり普段の注意と明敏さを要求いたします。すなわち地獄のただ中にあってなおだれが、また何が地獄ではないか務めて見分けられるようになり、それを永続させ、それに拡がりを与えることができるようになることでございます。」』

『見えない都市』イタロ・カルヴィーノ著 米川良夫訳 p.215より引用。