執筆日記16

kenshiro
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今日は何にもしてない。ずーっと寝ていた。書くことがない。猫と遊んで、夕飯に白菜と油揚げのお味噌汁を作ったくらい(私の母は汁物を作るのが不得意だそうで、よく鍋に出汁を用意したまま何も作らず放置することがあり、今日もそうだったので、夕飯の支度の最後のほうに私が台所に入って味噌汁だけ作った)。最近気づいたことがあって、味噌系の汁物に豆板醤を加えるとすごく味噌ラーメンみたいな風味になる。味噌ラーメンの味噌ラーメンっぽさは何味噌とかよりも仕上げの豆板醤にあるらしい。今までなんとなく味噌ラーメンは和風の食べ物だという印象があったけれど、実は中華っぽい食べ物だったのだと知った。中華っぽいも何も、そもそもラーメンなのだから元から中華料理なのだが。

執筆はプロットをああでもないこうでもないとやっている。今の私の強みはどうやら会話文にあるみたいなので、それを活かしたプロットに作りかえたい(今回の作品を会話が主体の形式にしようとは今まで考えていなかった)。これは言ってしまうと描写文がぜんぜん上手くないので、それを回避しつつ会話中心で長い作品を組み立てるしかないってことでもある。まぁ結果納得のいくものができればいいけど、それをするためにどうやったらいいのかまだわからない。どうしたらいいんだ。書けるようになりたい。

日がな一日あらすじのことを考えていたら、さっきふと昨年末に聴いた柚木麻子さんのツイッタースペースのことを思い出した。番組では柚木さんが1500冊分のサインを書きながら色々な映画やドラマの話をした。柚木さんは映像作品について話す時には必ずあらすじを簡単に紹介し、そのあとで作品の感想や見どころについて述べていた(スペースを聴いている人が話についていけるように配慮していたんだと思う)。あまりにもすらすらと各作品のあらすじを語るので、私はリアルタイムで聴いていた時にはぜんぜん気にしていなかったけど(ちなみに私はその日スペースを聴きながら正月用の巻き寿司を作っていた)、今になってあれは台本やメモがあるのではなくて全部そらで憶えていたのだと思い当たった。プロットポイントまでしっかり記憶していたのでやろうと思えば長くストーリーを語ることもできるのだろう。そういえば台本やメモのようなものは用意していなくて完全にアドリブでやっているとたしかポッドキャスト『Y2K新書』で共演者のゆっきゅんが補足していたのを聴いた覚えがある。というか、ストーリーを憶えていてあらすじをすらすらと口述できることに加えて、作品について面白く語れるところも凄い。さっきそのことを思い出して感心というか「えっ、凄くね」とかなり遅れて圧倒された。

お終いに最近よく聴く曲を貼ります。しみじみと良い曲だなと思います。