執筆日記75

kenshiro
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昨日の日記の番号がなぜか78になっていて思わず二度見した。74に修正した。そして今日は75。今日は執筆に関することは何もしなかった。

今日は本を読んで過ごした。金沢百枝著『キリスト教美術をたのしむ 旧約聖書篇』を読み終えた。

金沢百枝 著『キリスト教美術をたのしむ 旧約聖書篇』の本。本の左上は猫のイラストがあしらわれた橙書店のしおり。

金沢百枝 『キリスト教美術をたのしむ 旧約聖書篇』 | 新潮社 (shinchosha.co.jp)

中世ヨーロッパの時代に作られた旧約聖書の物語についての絵や彫刻を、解説とともに見てゆくという内容。中世ヨーロッパの時代には表現が定形化されておらず、聖書の解釈にも「ゆれ」や「まよい」があって、それゆえ独自性や創造性のある美術作品が生み出されたそう。旧約聖書の各物語についての要約と解説はとてもわかりやすく興味深くて、掲載されるたくさんのユニークなイメージはどれも印象的だった(私はロマネスク期の美術作品をみるとさくらももこの絵が思い浮かぶ)。きっと次に旧約聖書の物語を読んだ時は、この本で目にした絵や彫刻が脳裏に浮かぶことと思う。あと単純にこれまで文字で読んだだけだと理解しにくかったものがイメージに触れたことで読み易くなりそう。それから各章の冒頭で本題と絶妙な繋がりを持って語られる「枕」も面白かった。映画『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』や『はじめ人間ギャートルズ』あとはポール・ボウルズの『シェルタリング・スカイ』など、色々な小話が出てくる。読了したあとは、大学の講義を一年間通して休まず受講したようなかなり充実した気分になった。

今日はこのあと『葬送のフリーレン』の最終回を見る。それから横溝正史の『獄門島』がまだ途中なのでそれも読みたい。明日は街の書店へ行く予定。