英文学者の北村紗衣さん(さえぼうさん)による映画『ダーティー・ハリー』の感想に対して、『ダーティー・ハリー』のファン、というよりはフーリガンみたいな人たちが、ツイッター上でさえぼうさんに酷い言葉を投げつけているのをここ数日目にしている。一部の悪質な人々に対して何か言いたい気持ちがあるのだが、ツイッターに投稿する覚悟が持てないのでここに書いておく。
私は以前さえぼうさんに喧嘩腰のリプライをしていたトップガンのファンの方が、一晩経ったら冷静になって後できちんと謝っていたのを見かけた記憶がある。その人は、好きな作品だったので批判な意見を目にした時につい激昂して失礼な態度をとってしまいました、すみませんでした、と謝罪のリプライをしていた。
私もあの熱心なトップガンのファンの人のように、自分が間違ったことをしてしまったと気づいた時は素直に相手に謝ることのできる人間でありたいと思う。私は本当に見栄っ張りなので、「いいやあれにはそこに至るまでの事情があって…」とかグチグチとごねてしまいそうな気がするけど、そんな風にわが身を振り返って謝ることができないままでいると、また別のところで同じような質の問題を起こし、相手を傷つけ、その都度自分の居場所を失っていく(他者との関係を失っていく)だけだと思う。
『ネバーホーム』が佳境に入っている。この話は私の見たところ、英雄譚の構造に沿って物語が進んでいる。今は旅の一番危険なポイントを過ぎた主人公が、本来あるべき場所に向かって帰還しているところ。恐らく、このあとに一番の山場、最終決戦のパートが訪れる。主人公は今、夫が待つ自宅の農場に向かっている。さてそこに何が待ち構えているんだろう。このまま平穏無事に終わるとは思えない。ヒヤヒヤしながら読み進めている。きっと辛いことなんだろうな……ああ……みたいな感じで身構えながら読んでる。語りがめちゃくちゃ上手い。
今日は自作のプロットを全体の3/4まで進めた。ところで、明日の夜には先日のカモガワ奇想短編の予選結果が発表されるらしく、気が早いかもしれないがドキドキしている。