昨日は夜の9時ごろに寝て、今日の午前2時に起きた。しっかり寝ることができたとは思うけれど、目覚めた時の調子があまり良くなかった。横になったまま枕元に置いておいた本を読み進めて、朝になると起き上がって猫のごはんを用意した。それから居間で朝食を取りながら『虎に翼』の第1週を見た。
物語は寅子にとって人生で最高の瞬間(*1)である、日本国憲法の条文(日本国憲法第14条「すべて国民は、法の下に平等であつて、人種、 信条、性別、社会的身分又は門地により、政治的、経済的又は社会的関係において、差別されない」)を読んだ時のことからはじまる。この場面がこのドラマで一番視聴者に見てもらいたいシーンで、川面に反射する光は寅子が自分の人生において見出して掴んだ希望の光であり、また日本国憲法の理念が持つ輝きの象徴でもあるのだろう。この作品が提示するテーマはこの光なのだなと私は受け取った。
そういえば先日移動中の車の中で、本作第4話での進学の件を母親に説明してくれない父親の顔を寅子が何度も振り返って強く眼差すシーンを見かけて、その時はドラマ未視聴だったので文脈はわからなかったけど、伊藤沙莉の演技が面白くて声を出して笑ってしまったところだった。
今朝まとめて見て印象に残ったのは第5話の甘味処のシーン。母・はるとの待ち合わせで訪れた店の中で思いがけず裁判官の桂場(松山ケンイチ)と出会い、寅子が母を説得していただけませんかと彼に頼んだところ「母親一人説得できないようじゃ話にならない」「法曹の世界で優秀な男たちと肩を並べられるとは思えない」と突き返され、それに対して寅子が「母親を説得できないことと、優秀な殿方と肩を並べられないこととは別の問題であり」「同じルールの下でならば戦える」「そして私の母はとても優秀です」と返すところ。その後にはる(石田ゆり子)が登場してからの一連の流れも素晴らしかった。
OPは歌とアニメーションの色彩が落ち着いているし(そのぶん内側の情熱がより伝わってくるよう)、ダンスも魅力的なので毎回飛ばさずに見た。というかドラマ本編も画面に映る色のバランスが落ち着きのある感じに調整されていて見やすい(あとどうでもいいけど小林薫が大江健三郎に見える)。
ドラマはこのあと戦争の時代に突入していくので、主人公の周りにも戦争の犠牲になる人がいるんじゃないかなどと考えて身構えてしまうけど、見ていくつもりでいる。ともあれ、日々の楽しみができたので嬉しい。
今日は午後2時から熊本市中心街で「パレスチナ人虐殺に反対するデモ行進とスタンディングアクション」が開催された。私はあまり調子が良くなかったので参加しなかった。引き続き、早急にイスラエルがガザ、ラファへの侵攻をやめて撤退しパレスチナが解放されることを求めつつ、無理せずにできる範囲でやってゆきたい。
執筆はできていない。これから『シナリオ・センター式 物語のつくり方』の「第3章:登場人物のつくり方」を読んで、それが終わったら本書の内容を踏まえて自作のプロットを直す。