ついに50。今日はプロットが進んだ。2月中にプロット作業を終わらせて、3月4月で1稿を書ければいいのだが。2月もあと3日だ。3日でできるとは思えない。
今日は夕方に近所の書店へ出かけた。昨夜訪れたら閉店していた店舗である。ここはチェーン店のため品揃えは新刊雑誌等がメインで、自分が探していた本は全然置いてなかったけれど、NHK100分de名著のテキスト「偶然性・アイロニー・連帯」と角川文庫の横溝正史作品が揃っていた。先日フォロワーさんの書いた『悪魔が来りて笛を吹く』についての記事が面白かったので、それを買うつもりだったのだけど、どういうわけか『悪魔が来りて―』だけがなかった。諦めて100分で名著のテキストを買い求めて店を出た。しばらく歩いて、でもやっぱり横溝作品を何か読みたいと思い直し、店に引き返して『獄門島』を購入した。
『獄門島』は、しばらく前に石坂浩二主演の映画を観たことがあるはずなのだけれど殆ど憶えていない。私は今まで横溝作品は実写映画でしか触れたことがなく、幾つか見た中では『悪魔の手毬唄』が一番印象に残っている。出演していた岸恵子がびっくりするほど妖艶で、見た当時自分が何歳だったか忘れたけれど「俺はリビングのテレビでこれを観てもいいんだろうか」とドキドキしたのを憶えている。
本屋からの帰りにちらっと文庫を捲ったら、文章の語り口が明朗で親しみやすくて、すいすい読んでいくうちにハマってしまい、止まらなくなってそのまま読みながら歩いて帰ってしまった。冒頭で金田一耕助は20代半ばで徴兵されて、大陸→南の島→ニューギニアに出兵させられていたとあり、そうだったのかと意外に思った。てっきり、何らかのコネを使って兵役を逃れていそうな印象を抱いていた。今読んでいる限りでは金田一は戦地で出会った友人の死の影響もあってグズグズに憔悴している。これからどう話が展開していくのか楽しみ。
明日もプロットをする。水曜日は長崎次郎書店の展覧会に出かけて、ついでに橙書店に行って『慣れろ、おちょくれ、踏み外せ』の注文をしたい。書店に本が置いてあれば最高なのだけど。