最近、DTMに入門している。なんでそんなことをしてるのかは長くなるので書かないが、例によってふらふらとたどり着いたわけだ。音楽的な素養が全然ないのでまともに曲を作れたりはしていないのだが、それでも楽しい。新しいことを知る喜びがある。
なんでもそうだけど、自分でやってみると対象に対する解像力が上がる感じがする。まわりで鳴っている音楽をより解析的に聴くようになって、これを打ち込むならどうするかなあなどと考えながら聞いている。もちろん、実際に打ち込めはしないだろうけど。
正月からBlenderで3Dモデルをやりはじめたのだが、その時もそうだった。すなわち、まわりの物を見たときにどうすればBlender で再現できるかなあという視点から見るようになった。複雑なものでも、ひとつづつやっていけばきっとできる。
しばらく前にワインを飲むようになったときも、それまでにはまったく目に入ってなかった街中のワインを出す店の看板の、ワイングラスに目を引かれるようになった。行動範囲内の良いワインを出す店をじょじょに把握し、地図が変わる。
乃紫さんという、「全方向美少女」などの曲がTikTokなどでヒットしている方のインタビューを読んで、曲作りにおけるセンスや能力はもちろんのこと、その戦略性に驚いた。映像なども自分で作っていて、まさにトータルプロデュース。
もちろん、そういうひととくらべるべくもないのだが、トータルにやるというところは自分でも見習いたいなあと思う。制作に関してもそうだし、仕事に関しても。いまや、やろうと思えばできる範囲はかなりひろがっているのだから。