※この吐露は完全にポジショントークなポエムです。
最近の抽象化された略語の乱用に対して「もにょり」を感じる、とくに界隈の「UI/UX」や「AI-〇〇」「UX」「〇〇デザイン」あたり。もういっそのこと「UI☆UX」とか「俺達がデザインだ」みたいに使ってくれれば清々しいのだが...
昨今の、本来の意味とは異なるが、抽象化された響きの良い「バズワード」として使う風潮について。
「中二病」が、本来「思春期特有の不安定な精神状態を表す俗語」だったのが、言葉の拡散によって大きく意味を変容していまでは「思春期にありがちな自己愛に満ちた空想や嗜好などを揶揄する表現」に変容した流れに似ていると思った。
「中二病」とは、中学校2年生前後の、思春期の子どもにありがちな言動や態度を表す俗語です。自分をよく見せるための背伸びや、自己顕示欲と劣等感を交錯させたひねくれた物言いなどが、その典型。思春期特有の不安定な精神状態による言動と考えられており、「病」という名が付いていますが、医学的な治療を必要とする病気や精神障害ではありません。
中略...
しかし、言葉が拡散されるに従い、思春期にありがちな自己愛に満ちた空想や嗜好などを揶揄する表現へと変化していきました。具体的には、不自然に大人びた言動や、「自分が特別な存在である」という根拠のない思い込み、またはコンプレックスなどを指します。創作物においては「壮大すぎる設定や仰々しすぎる世界観をもった作品」が「中二病」と認定されるようです。
言葉の変容は、文化や時代変化でいつでも起きうるので、そういうものなのかなぁという気持ちにもなっている。
ただ、若者や駆け出しさんが使う言葉分には「まぁ〜」「俺たちおじさんの責任でもあるな...」と思うなどするけど、ベテランやバズメーカーが盛んに使っているのを見ると、「んんんん〜〜〜〜?」と思ってしまう自分も一方でいる、ある意味器が小さくてごめんな...という気持ちになる、ごめんね。
もう退職してしまう予定だが、某社ではそういう言葉を安易に使うことには本当に慎重で、言葉の意味や意図を慎重に吟味して、丁寧に言葉を紡いでいた。そういうところがとても好きだったなぁ。
完全にポジショントークだけども、言葉は丸めて使うとろくなことにならない、言葉は正しく議論されて使うべきだ、伝わりやすさや使いやすさに責任を持つデザイナーなら尚更そう思うんです。