※地震の話が多いです
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富山の実家に帰省したら父親があのちゃんのファンになっており、あのちゃんがお笑い番組にたくさん出てくれるおかげであのちゃんをだしに茶の間のテレビでお笑い番組がいっぱい見れる、ありがとう…とか思いながらテレビ見てたら地震。
照明がぶんぶん揺れて棚が開きまくって物が飛び出しまくる。机の下に入ることもできず、ヤバいヤバいと叫ぶだけで何もできなかった。
実家は県内でも山側で、幸い大きな被害はなく食器が割れた程度で済んだけど、その後も余震が続き緊急地震速報がひっきりなしに鳴る。玄関に人数分のサンダルを出してドアを開けておき、緊急地震速報のたびに外に出たりと落ち着かない。地震の直前まで父親は誰?クイズあまりにもキモすぎるとかそんなことを言っていたのが信じられないくらい突然の非日常。自然現象に人間の暦は関係ないけど、あれ今日って元日だったよね?と思わず確認するレベルの実感のなさ。
地震から2時間ほどして出かけていた家族が帰ってくる。本震のときはお店にいて揺れと恐怖を感じたけど、その後の余震は車の中にいたら全然感じなかったとのことで、家でずっとニュースを見て揺れを感じていた我々在宅組とは深刻度が結構違うように思える。東日本大震災のときも、被災してなくてもその時関東以東にいた人とそうでない人で災害や原発事故に対して温度差を感じることがあったけど、家族間でも状況が少し違っただけでこうなるんだなと驚いた。
寝る前に、朝寝てて見てなかった爆笑ヒットパレードの真空ジェシカのネタと地震前に見てた笑神様の川北さんの散財ボケのくだりを見返す。大した被害もなかったけど一日中張り詰めていたので少しリラックス出来たし、ちゃんとお笑い見て笑えたことに安心した。
0時にリリースされたけど昼間に落ち着いて大事に聴こうと思っていたgroup_inouの新譜(!!!!!)は地震のせいで気持ちが落ち着かず、聴けずじまい。それどころじゃなくなってしまったけど、今年は自分がどうなりたいかだけじゃなくて、世界に対して何ができるかを考えて活動したいと思ってたんだった。
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深夜も余震が続き、眠りが浅かった。頭痛と年末からの首〜肩の痛みが限界になったので散歩がてら近所のドラッグストアに行く。
入口に出ているはずののぼりが店内にしまわれたままで、臨時閉店?と思ったけど普通にやってた。ドラッグストアはワンオペ営業で、田舎のだだっ広いドラッグストアに店員さん1人と私1人。痛み止めと湿布と蒸気でホッとアイマスクを買う。棚の商品がところどころ崩れたままで、無理して開店しなくても…と思いながらも色々買えたので素直にありがたい。
近くのGSではレギュラーガソリンが売り切れで、今日中に補充のタンクローリーは来れなさそうとの情報。明日の新幹線指定席がなんとか確保できたので、富山駅までのガソリンを確保すべく少し遠いGSに行く。ガソリンを燃やしながら…。
能登や沿岸部の被害の様子が少しずつわかってきて、行ったことがあるところや知っているところがめちゃくちゃになっているのが信じられず、つらいし悲しい。
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中途覚醒せず朝まで眠れた気がする。ホットアイマスクのおかげ?
念のためかなり早めに家を出たけど、富山駅までの道のりは渋滞もなく通常通りの時間で到着。富山城の近くの道路では地割れがあったようで、補修工事をしていた。
新幹線は定刻に発車し、途中何度か停車したものの12分遅れで東京着。ひと足先に日常に戻って後ろめたい気持ちになったけど、東京だっていつ地震が起きるかわからないわけで、本当に地震から逃れたければこの国から出るしかないんだなと思う。
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イノウの新譜をやっと聴く。勝手に涙が出てきて止まらなくなる。
私は2011年の3月11日は東京にいて、被災はしていないけど人生で一番大きな揺れと恐怖を感じて「今までとは不可逆的に世界が変わった」みたいな気持ちになった。世界って言うと主語デカすぎですが、ずっと続くと思ってた平穏な日常が突然終わったみたいな感じです。それからしばらく音楽を聴いても「でもこの曲も変わる前の世界で書かれた曲なんだよな」とか思ってて、今振り返るとかなりヤバかったんだと思う。
自分だけかも知れないけど、遠くで起きている災害に想像力を持つことは自分が実際に恐怖を感じるまで難しかった。自分としては13年前に変わった世界の中でとうとう故郷に近い地域でも地震が起きたという感覚なんだけど、自分のいるこの世界や日常の形をどう見ているのかは人によって相当違うよな、と今更ながらに再認識した。なんかだいぶセカイ系な考え方?と思うけど、世界は自分が認識できてる世界でしかないから・・・
とはいえ、東日本大震災も今回の地震も怖い思いをしてショックを受けてるだけで被災はしてない。被災されて今もつらい思いをされている方や大切な方を亡くされた方にはかける言葉も見つからない。自他境界が曖昧になりがちなところがあるので自己確認ですが、変な意味ではなく当事者意識を持ちすぎないように自分にできることをしていこうと思った。