僕の隣りにいた映画たち 2025年版

めんたいこ
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公開:2025/12/23

出会った時系列順です。映画評はFilmarksというサービスにまとめているので個々のレビューはそちらを引用させていただき、本記事では要約のみにとどめます。

5点満点中4.5点以上の作品をピックアップしているので紹介数は少ないですが、どれも珠玉の作品揃い。自信を持っておすすめできる作品群です。

この年末年始、ご覧になってはいかがでしょうか。

対峙

演者のレベルが高く、圧巻のキャスティングです。カメラワークやメタファーなどの演出も効果的で、現代社会の病理を描いた作品として評価できます。

重い内容なので心と体の調子が良い時に視聴することをおすすめします。

インビジブル・ゲスト

スケールの小ささを跳ねのける脚本と「信頼できない語り手」による巧みなミスリードで、映画的な充足感を生み出しています。

最後のオチがやや予測可能でご都合主義が気になる点はありますが、圧倒的なフェアネスに感服し、何度も見返したくなる作品です。ロスト・ボディの監督による隙のない仕事ぶりも特筆すべき点です。

ある取り調べ

ほぼ3名のキャストのみで濃密な映画体験を与えてくれる傑作です。被害者の映像を差し込まなかったことで、視聴者のイマジネーションを刺激する作品に昇華しています。

一点だけ、被疑者を写すときの手持ちカメラの演出が安直に感じられ、作り手の介在がノイズに感じられました。

しかしこれほどの緊張感がある物語を邦画で楽しめるのはまたとない機会です。

名もなき野良犬の輪舞

物語を貫く裏切りの連鎖と重層的な人間ドラマが生み出す韓国ノワールの魅力を十二分に堪能できます。

ライティングやカメラワークによる有機的な演出が映画的な豊かさを生み出しており、タイトルシークエンスまでの疾走感と役者陣の厚みも見事です。

このジャンルにおける韓国の強さを感じます。

国宝

本作は、エンターテインメント表現における「天才」を描く難題を、吉沢亮・横浜流星両氏の体当たりの演技で真正面からクリアしています。

キャスティングをはじめ、音声(とくに無音の使い方)などすべての映画的要素がハイレベルで、質実剛健な「渋い」映画がヒットしたことは邦画の可能性を示すものといえます。

劇場版 チェンソーマン レゼ篇

爆発シーンの表現やカメラワークの緩急など、アニメーション表現の完成度が軍を抜いています。

音楽の使い方も優れており、映画を構成する要素に妥協がありません。

MAPPAの制作力が際立つ作品です。

うまれる

「娘の死」をテーマに据えた作品で、タイトルシークエンスから視聴者を引き付けます。

ストレートに肉体的痛みを描いており、タイトル「うまれる」の言語感覚も秀逸です。やや語りすぎの感はありますが、邦画として映画的な作品です。

ただし、テーマがNGの方は避けた方が良いでしょう。

MEMORIES

原点かつ頂点。

30年前の作品を劇場で「今」観られる幸せ。オリジンとしての価値は、再解釈や分岐が生まれるほど高まります。

レジェンド達の仕事の素晴らしさはもちろん、片田舎の劇場で「今」この傑作を観られることの素晴らしさ。

あの日VHSで見たフレッシュな感動と一寸たがわぬ衝撃に乾杯。

まとめ

今年は忙しい中劇場に足を運べたのが個人的に良い経験となりました。デカい画面、デカい音、デカい感情。映画は最高だな。

@kickbase
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