先日こんな話題がTLを駆け巡った。
要約するとホラーゲームの要素として本来表示されないはずの「サービス側のユーザー名」や「ざっくりとしたPCの位置情報」などを画面に表示する演出方法が存在するよというもの。
これはゲームという閉じた世界のプレイが現実世界と繋がっているというメタ的な演出で、「安全圏などない」というメッセージを伝える手法は開発者サイドには魅惑的と言える。(インスタントで派生が考えやすいという意味も含む)
ただし、今回の問題提起はゲーム配信者にとっては想定外の情報が漏洩する危険性をはらんでおり、事前にコンセンサスをとることもできない(ある種の裏切り演出なので当然なのだが)のでやめてほしいという話だった。
僕個人としては本演出は自衛手段がないという意味で禁じ手だと思うのだけど、そこを上手いこと回避した作品を思い出した。
日本一ソフトウェアの夜廻りシリーズだ(どのナンバリングかは忘れてしまったが)。
簡単に言うと作中のインベントリ画面でアイテム選択時に敵の襲撃があるというもの。UI操作中はゲーム体験とは切り離されているという暗黙のルールを裏切り、かつ緊張感を維持させる秀逸な演出だったと思う。
もう少し大きなくくりで"恐怖"について考えると、いわゆるジャンプスケア演出について物申したいことはたくさんあるのだけれど、ほんとうの意味で「怖い」ゲームを作るのは難しいよなって思ったりしたこの三連休。